【雇用統計直前まとめ】前哨戦はまちまち

 本日(7日金曜日)21時半に5月の米雇用統計が発表されます。

 前回4月分の雇用統計では、雇用者数が予想の前月比+19.0万人に対して、+26.3万人の好結果。失業率も予想外に低下し49年超ぶりという低水準である3.6%を記録するなど、かなりの強さになりました。もっとも個人消費に影響を与える平均時給が予想の前月比+0.3%、前年比+3.3%に届かず、それぞれ+0.2%、+3.2%となっ他ことで、影響は限定的なものに。

 前回の内訳をみると、建設業が+3.3万人の好結果。一般の住宅建設はマイナスもビル建設など大型の建設業が好調。サービス部門では卸売業が堅調で、小売業が軟調。小売業はどの部門がというよりも全般に軟調(大手チェーンや店舗の閉鎖などの特殊要因だと偏りが出ます)。減少幅も3か月連続で1万人超の下げで、かなり気になるところ。

 その他、運輸・倉庫が+1.11万人、教育・医療は+6.2万人の好結果。医療特にヘルスケア部門の雇用は5万人を超えました。レジャー&ホスピタリティが3.4万人と2カ月連続での3万人超え。こちらは景気動向が強い時に増えやすいだけに好印象です。
 小さいところでは先行指標といわれるテンポラリーサービスが、前回の-0.58万人から+1.79万人に改善していることも好結果です。

 関連指標はまちまち。
 給与計算大手ADPのデータを基にしたADP雇用者数の5月分は予想の+18.5万人に対して衝撃的な+2.7万人に。前回予想の+18万人を大きく超える+27.5万人と、実際の雇用統計同様の動きをした後だけに警戒感が広がる数字に。

 ISM製造業景気指数は予想外に低下し、2016年10月以来の低水準。もっとも雇用に関しては4月の52.4から53.7に改善。注目度の高い新規受注も51.7から52.7に改善しておりまずまずでした(弱かったのは在庫、生産、入庫遅延)

 ISM非製造業景気指数は4月の55.5から55.4に悪化予想が56.9の好結果。特に雇用に関しては53.7から一気に58.1に伸びており、好印象です。

 これらをみると、ADPでの弱い数字が懸念を誘うも、強めの数字が出ても違和感のないところという印象。ただ、出たところ勝負の部分は致し方なく、結果待ちに。

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中