週末の米中首脳会談受けてドル買い、108円台半ばからが重い

週末の米中首脳会談受けてドル買い、108円台半ばからが重い

東京市場は円安主導、その後はドル高主導、クロス円は朝の上昇から海外で下げる

今朝がた米国がEUへの追加関税提案、エアバスへの補助金巡り
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《7/1 月曜日》
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.11  1.1370  122.92
高値  108.53  1.1376  123.36
安値  108.07  1.1281  122.36
終値  108.45  1.1286  122.38
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《7/1 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21729.97 +454.05
DOW   26717.43 +117.47
S&P    2964.33 +22.57
Nasdaq  8091.16 +84.92
FTSE   7497.50 +71.87
DAX   12521.38 +122.58
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《7/1 月曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=59.09(+0.62 +1.06%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1389.30(-24.40 -1.73%)
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《7/1 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
日銀短観(2019年第2四半期)08:50
結果 7
予想 9 前回 12(大企業製造業・業況判断)
結果 7
予想 6 前回 8(日銀短観(大企業製造業・先行き))
結果 23
予想 20 前回 21(大企業非製造業・業況判断)
結果 17
予想 19 前回 20(大企業非製造業・先行き)
結果 7.4%
予想 8.1% 前回 1.2%(大企業全産業・設備投資)

【中国】
財新製造業PMI(6月)10:45
結果 49.4
予想 50.1 前回 50.2

【スイス】
小売売上高(5月)15:30
結果 -1.7%
予想 N/A 前回 -0.8%(-0.7%から修正)(前年比)

SVME購買担当者景況指数(6月)16:30
結果 47.7
予想 49.0 前回 48.6

【ユーロ圏】
ドイツ失業率(6月)16:55
結果 5.0%
予想 5.0% 前回 5.0%

ドイツ失業者数(6月)16:55
結果 -0.1万人
予想 0.0万人 前回 6.0万人

ドイツ製造業PMI・確報値(6月)16:55
結果 45.0
予想 45.4 前回 45.4

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(6月)17:00
結果 47.6
予想 47.8 前回 47.8

ユーロ圏失業率(5月)18:00
結果 7.5%
予想 7.6% 前回 7.6%

【英国】
CIPS製造業PMI(6月)17:30
結果 48.0
予想 49.5 前回 49.4

【米国】
ISM製造業景気指数(6月)23:00
結果 51.7
予想 51.0 前回 52.1

建設支出(5月)23:00
結果 -0.8%
予想 0.0% 前回 0.4%(0.0%から修正)(前月比)
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《7/1 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*クラリダFRB副議長
米経済は最大限の雇用と2%の物価安定の目標に達したかその近辺にある。
金融政策の枠組みの検証を進めるのに今がふさわしい機会だ。
中立金利の世界的な低下は何年も続くと広く見込まれている。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
成長の減速は利下げの議論への圧力となろう。
データに基づけば市場がみているほど利下げに積極的にはなれない。
経済は引き続き極めて健全な状態。
ネガティブなセンチメントについて懸念。
貿易の不透明感で企業と投資活動が抑制されること警告。

【ユーロ圏】
*レーン・フィンランド中銀総裁
ECBは必要に応じて全ての手段を調整する用意。
インフレは短期的に2%前後で変動する可能性。
(ヘルシンキで発言)

*デコス・スペイン中銀総裁
明らかに困難な状況に直面している。
インフレは目標水準から遥かに遠い。
2021年のインフレ予測1.6%は目標からかけ離れている。

*クノット・オランダ中銀総裁
不透明感が長引いていることに依然悪影響受けている。
リセッション領域には入っていない。
第2、第3四半期は第1四半期ほど好ましくないだろう。
インフレが引き続き低すぎること明白。
シナリオが悪化すれば、ECBは断固として行動する。

【中国】
*易・中国人民銀総裁
中国経済成長はほぼ潜在能力的な水準。
余剰生産設備問題は解決した。
3年間で鉄鋼生産能力を150メガトン超削減。
消費は成長に占める割合は3分の2。
中国経済は基本的に内需に支えられている。
2019年の経常黒字はGDP比1%以下に抑制される。
中国の成長率ペースは、規模の拡大ゆえに緩やかになろう。
現在の中国成長率は6%前後。
インフレ圧力もデフレ圧力もみられない。
5%の失業率はほぼ中立的な水準。
中銀の目標は物価安定の維持
雇用も重要な目標。
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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(6月)8:00
予想 -0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.8% 前回 0.7%(前年比)

【豪州】
豪中銀政策金利 13:30
予想 1.00% 現行 1.25%

【英国】
ネーションワイド住宅価格(6月)15:00
予想 0.2% 前回 -0.2%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.6%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(5月)15:00
予想 0.5% 前回 -1.0%(-2.0%から修正)(前月比)
予想 2.7% 前回 4.0%(前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(5月)18:00
予想 0.1% 前回 -0.3%(前月比)
予想 1.8% 前回 2.6%(前年比)

【香港】
小売売上高(5月)17:30
予想 -4.3% 前回 -4.5%(価額ベース・前年比)
予想 -5.4% 前回 -5.0%(数量ベース・前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産(5月)21:00
予想 6.3% 前回 -3.9%(前年比)

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【東京市場】週末の米中首脳会談など受けてドル高円安

 注目された週末の米中首脳会談では、貿易戦争の休戦で合意。通商交渉の再開、米国による第4弾追加関税の先送り、華為技術(ファーウェイ)への制裁緩和などが示され、リスク警戒の動きが後退。
 週明けは円売り株高でスタート。ドル円は朝方108円51銭までと、前週末の107円80銭台から大きく上昇。米株先物時間外が250ドル高を付けるなどの動きに。
 その後、いったんは調整の動き。米中通商問題に関しては、通商交渉の再開日時などがまだ未定で、先行き不透明感が強い中で過剰な期待に慎重な姿勢が見られた。ドル円は108円07円まで、株高も一服するなどの動き。
 しかし午後に入ると再びの株高、また、ドル高の動きに。日経平均が午後に入って上昇幅を広げ、450円超の上昇を見せる動き。上海総合が2%高前後の高い水準でもみ合いなどの動きに、米株先物も午前の調整分を解消して再び250ドル高超に。
 ドル円は108円台を維持してドル高の流れに108円30銭台まで。
 欧州勢が本格参加してきて円安ではなくドル高で反応したこともあり、ユーロドルは1.1320台まで値を落とす格好に。

【ロンドン市場】朝方高値更新もその後はもみあい

 円売りの動きが落ち着き、ドル円は108円台前半を中心とした推移に。
東京朝の動きからの調整が108円07銭までとなったことで底堅さは見られるものの
108円台半ばからを買い上げる勢いはみっられず108円53銭近辺まで。
ダウ先物が最高値を更新する動きを見せたことなどを受けてドル買いも
東京朝の高値を更新した後の買いが続かず。

 朝方はドル高主導でユーロドルが1.1317近辺を付ける動きも
その後1.1350近辺に値を戻した。 

【NY市場】ドル円108円台半ばトライも

 ドル円は108円台半ばトライも、東京朝、ロンドン朝と上値を押さえらえたこともあり
高値圏での買いには慎重姿勢が目立った。

 ユーロドルではドル買いが進行、ロンドン市場でも見られたドル高の動き。
円安が抑えられる中でのドル買い新興ということもあり
クロス円ではしっかりと円高。
ユーロ円が東京朝の高値から約1円の下げを記録するなどの動きになった。

【本日の見通し】米中通商問題一服もドル高には警戒感

 米中通商問題への懸念が週末の米中首脳会談で一服したものの
先行きの不透明感への懸念が残っていることもあり108円台半ばからの買いには慎重。
朝方エアバスへの補助金について米国がEUへの追加関税提案との報道も
リスク警戒を誘う格好となっている。
 
 東京朝、ロンドン朝、NY昼と、3度108円台半ばを止めた格好で
上値の重さも気になるところ。
欧州勢が本格参加してきてエアバス問題への懸念が強まると107円台に落とす可能性も。

【本日の戦略】戻り売り

 108円台半ばが重く見えるだけに
目先は108.60超えストップで売りという印象。
スウィングはやや難しいが戻り売り及び107円台では買いに回るかどうか
海外勢の出方を見て決めたい印象。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中