ドル買い優勢も、ドル円は109円手前の売りの押される

ドル買い優勢も、ドル円は109円手前の売りの押される

ユーロドル一時1.12割れも、大台を戻すなど勢いはなし

パウエル議長の半期議会証言待ちの流れに
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《7/9 火曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  108.72  1.1214  121.93
高値  108.96  1.1219  122.13
安値  108.68  1.1193  121.85
終値  108.85  1.1208  122.00
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《7/9 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21565.15 +30.80
DOW   26783.49 -22.65
S&P    2979.63 +3.68
Nasdaq  8141.73 +43.35
FTSE   7536.47 -12.80
DAX   12436.55 -106.96
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《7/9 火曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=57.83(+0.17 +0.29%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1400.50(+0.50 +0.04%)
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《7/9 火曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
マネーストックM2(6月)8:50
結果 2.3%
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)

【スイス】
雇用統計(6月)14:45
結果 2.1%
予想 2.2% 前回 2.2%(2.3%から修正)(失業率(季調前))
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.3%(2.4%から修正)(失業率(季調済))

【カナダ】
住宅着工件数(6月)21:15
結果 24.57万件
予想 20.86万件 前回 19.68万件(20.23万件から修正)

住宅建設許可(5月)21:30
結果 -13.0%
予想 -10.0% 前回 16.0%(14.7%から修正)(前月比)

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《7/9 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
ダロッグ駐米英大使を相手にしない。
今後同大使は米政府主催の行事に招待されない。

*ペンス米副大統領
イランは米国の自制を決断力欠如と勘違いするべきではない。
米国は中東で国益や米国人を守る準備が出来ている。
イラン経済に圧力をかけ続ける。
イランが核兵器を持つことを決して許さない。

*米商務省
構造用鋼材、中国とメキシコの輸入業者が補助金を受けていると仮認定。
カナダは補助金は見つからなかった。
最終決定は11月19日前後。

昨年の米国の構造用鋼材の輸入
カナダからが7億2250万ドル
中国からが8億9750万ドル
メキシコからが6億2240万ドル

*クドローNEC委員長
金融当局は雇用指標ではなく物価指標をみるべき。
物価水準の安定とドル相場の安定が米金融当局が目的とすべきもの。
これまでの利上げを戻す余地がある。
パウエルFRB議長を解任するつもりはない。
トランプ大統領はドル以外の通貨が安くなり過ぎること憂慮。
ドルは安定し、信頼できる通貨であるべき。

*米3年債入札結果
最高落札利回り 1.857%(WI:1.858%)
応札倍率    2.39倍(前回2.62倍)

*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
金利変更の必要はない。
米経済は力強い。
直近のデータは労働市場の力強さ示す。
経済が大きく減速したなら利下げを支持。
下振れリスクにもかかわらず、弱さは見受けられない。
貿易問題が不透明な中で、昨年12月の利上げは好ましくなかった。

*マコーネル米上院共和院内総務
債務上限引き上げの協議を直ぐにでも行いたい。
真剣に取り組む時期に来ている。
債務上限引き上げについてムニューシン米財務長官と蜜に連絡をとっている。
債務上限が引き上げに疑問の余地はない。

【ユーロ圏】
*マルムストローム欧州委員
米国が夏の終わりまでに報復関税を賦課する権利を有し、その後EUが続く。
違法協定違反であり、互いに措置を講じることが可能。
発動を控えて話し合いを行うべき。

*レーンECB理事
追加緩和が必要なら、ECBは手段を持っている。
我々は景気後退は見込んでいない。
我々は多くの手段を持ち、必要なら最適なものを選択する。
ラガルド氏はECBにとってすばらしい選択。

【英国】
*ジョンソン英前外相
10月31日にEUから離脱することは絶対に重要。
合意無き離脱も用意する必要。
10月31日にEUから離脱できなければ辞任との質問には回答を拒否。

【その他】
*香港林鄭月娥行政長官
「逃亡犯条例」改正案が葬られた。
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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
失業率(6月)8:00
予想 4.0% 前回 4.0%

【日本】
国内企業物価(6月)8:50
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.7%(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(7月)9:30
予想 N/A 前回 -0.6%(前月比)

【中国】
消費者物価指数(6月)10:30
予想 2.7% 前回 2.7%(前年比)

生産者物価指数(6月)10:30
予想 0.2% 前回 0.6%(前年比)

【英国】
鉱工業生産(5月)17:30
予想 1.5% 前回 -2.7%(前月比)
予想 1.3% 前回 -1.0%(前年比)

製造業生産高(5月)17:30
予想 2.1% 前回 -3.9%(前月比)
予想 1.1% 前回 -0.8%(前年比)

商品貿易収支(5月)17:30
予想 -125.50億ポンド 前回 -121.13億ポンド

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(5日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -0.1%(前週比)

【カナダ】
カナダ中銀政策金利 23:00
予想 1.75% 現行 1.75%

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【東京市場】様子見ムード、アジアは株安、米株先も軟調で、株安の流れは継続

 9日の東京市場、ドル円は108円台後半推移。ドル高の流れが継続し、昨日NY市場で付けた高値を更新する動きも、108円90銭までと、109円手前の売りに頭を抑えられる格好に。
 ユーロドルがわずか9ポイントレンジに収まるなど、各通貨とも様子見ムードが広がる展開に。
 これまでの積極的な米利下げ期待に対して、先週末の米雇用統計の好結果が期待を押し下げた格好で、今後の金融政策動向への思惑が交錯する中、明日、明後日のパウエル議長による半期議会証言に注目が集まっている。それまでは動きにくい展開か。

【ロンドン市場】ドル円109円手前に売り

 ドル買い優勢で一時108.96円まで上昇と、東京市場での高値を超えてきたが
109円手前の売りを崩せずもみ合いに。
ユーロドルなどドル買いの動きで1.12割れを付ける動き。
ポンドドルはより軟調な動きでユーロポンドではポンド売りが優勢。
英第2四半期GDPがマイナス成長となる見通しが報じられ、重石に。
クロス円はユーロドルなどでの動きがドル円を上回った分値を落としている。

【NY市場】108円台後半推移

 108円台後半の狭いレンジで推移。
109円手前の売りが継続しており頭を抑える一方
流れ自体はドル買いで、下がったところでは買いが出る流れに。

 10日、11日のパウエル議長の半期議会証言待ちの様相も。
7月の利下げについて、金利市場動向からはほぼ確実視されているが
議長証言の内容次第で揺れる可能性もあり
突っ込んだ売りには回りにくい展開。

【本日の見通し】議会証言次第

 今日、明日とおこなわれるパウエル議長の半期議会証言に注目が集まっている。
証言のもととなる議会に提出された報告書は、今日の下院、明日の上院で同一のため
注目は今日の証言のほうが高い。
 市場の積極的な利下げ期待に対して、先週末の雇用統計の強めの数字が冷や水を浴びせ
市場の見通しが揺れている中だけに
今後の金融政策について語る議会証言が重要なポイントとなる。
今月の利下げに向けた姿勢が見られた場合や
年内複数の利下げ見通しが強まるような発言が見られた場合
ドル売りが広がる可能性が高い。

 日本時間11日午前3時に公表される前回6月のFOMC議事録も要注意。
辛抱強くなれるという文言を削除し
今後については「景気拡大維持のために適切に行動」という文言を入れた前回のFOMCで
利下げに向けたどのような議論がされたのかに注目が集まる。

【本日の戦略】証言待ち

 議会証言待ちの流れか。
基調としては上方向の意識。
先の自由を縛るような積極的な緩和し差が出る可能性は低く
利下げ期待を強める市場の失望を誘う可能性があり、可能性としてはドル買い方向とみている。
最も突っ込んだ買いは避けたい。
押し目を丁寧に拾いつつ、ポジションも抑える。
証言次第で一気にドル売り円買いが走る可能性も十分にある。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中