ドル売り基調強まる、月末の米利下げは織り込み済み

ドル売り基調強まる、月末の米利下げは織り込み済み

先週の上昇局面で109円を付けきれず頭の重さを意識か
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/12 金曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  108.50  1.1254  122.11
高値  108.61  1.1275  122.23
安値  107.81  1.1238  121.52
終値  107.91  1.1270  121.62
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/12 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21685.90 +42.37
DOW   27332.03 +243.95
S&P    3013.77 +13.86
Nasdaq  8244.15 +48.10
FTSE   7505.97 -3.85
DAX   12323.32 -8.80
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/12 金曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=60.21(+0.01 +0.02%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1412.20(+5.50 +0.39%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/12 金曜日に発表された主な経済指標》

【シンガポール】
結果 0.1%
予想 1.0% 前回 1.1%(1.2%から修正)(前年比)
結果 -3.4%
予想 0.5% 前回 3.8%(前期比)

小売売上高(5月)14:00
結果 -2.2%
予想 -0.8% 前回 0.4%(0.5%から修正)(前月比)
結果 -2.1%
予想 -2.9% 前回 -1.8%(前年比)

【日本】
鉱工業生産(確報値)(5月)13:30
結果 2.0%
予想  前回 2.3%(前月比)
結果 -2.1%
予想  前回 -1.8%(前年比)

設備稼働率(5月)13:30
結果 1.7% 
予想 N/A 前回 1.6%(前月比)

【中国】
貿易収支(6月)16:49
結果 3,452億元
予想 2,785億元 前回 2,791億元(貿易収支)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(5月)18:00
結果 0.9%
予想 0.2% 前回 -0.4%(-0.5%から修正)(前月比)
結果 -0.5%
予想 -1.5% 前回 -0.4%(前年比)

【インド】
鉱工業生産指数(5月)21:00
結果 3.1%
予想 2.9% 前回 3.4%(前年比)

【米国】
生産者物価指数(6月)21:30
結果 0.1%
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 1.7%
予想 1.6% 前回 1.8%(前年比)
結果 2.3%
予想 2.1% 前回 2.3%(コア・前年比)
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《7/12 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
中国は米農産物を購入するといっていたが、まだ行動しておらず、失望している。
すぐに購入を始めるように期待しているとしている。
フェイスブックのリブラに信頼性はほとんどないだろう。
フェイスブックは仮想通貨のために銀行免許を求める必要。
私はビットコインや他の仮想通貨のファンではない。

*ホワイトハウスのディア報道官
トランプ大統領とイスラエル首相は、10日首脳会談を行いイラン情勢について協議した。
ネタニヤフ首相は米国の対イラン制裁について謝意を示した。

*米政府
ザリフ・イラン外相への制裁発動、当面は行わない方針。

【ユーロ圏】
*メール仏財務相
フランス上院は11日、デジタル課税法案を可決した。
米国などから反発の声があるが、同法案が国際的なルールに準拠している。
通商措置は容認できない。
フランスは主権国家として自国の税制は自分たちで決定する。
今後もそれに変わりはない。

*ビスコ伊中銀総裁
ECBは今後数週間で政策手段の再構築を検討。
イタリア経済活動は停滞している。
2019年イタリアGDP成長率は0.1%と予測。
2020-2021年成長率は1%を若干下回ると予測。
イタリアは、財政規模削減のための長期的な信頼性が必要。
イタリアの銀行の資本バッファーや資産内容は改善している。

【英国】
*英治安当局
英国製船籍の同海域での航行の警戒レベルを最高水準である3に引き上げた。
英領ジブラルタル警察はイランのタンカー船長ら二人を逮捕した。

*ビルロワドガロー仏中銀総裁
ECBによるマイナス金利の影響、銀行への影響を大いに警戒し、定期的に点検している。
これまでのところは影響はおおむねバランスの取れたものとなっている。
マイナス金利の長期化によって悪影響が顕著になる可能性があるが、その影響を緩和する対応策の検討余地がある。

【中国】
*中国国防省
米国による台湾への武器売却、一つの中国の原則に反するもの。
中国の主権と安全保障上の利益を損ねることになる。

*王毅・中国外務相
米政府は中国を完全に軽視している 。
米政府は台湾問題で火遊びをすべきではない。
台湾への兵器売却に関与した米企業に対する制裁措置も。

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/15 月曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  107.90  1.1269  121.62
高値  108.11  1.1284  121.85
安値  107.80  1.1254  121.42
終値  107.91  1.1258  121.49
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/15 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経   休み
DOW   27359.16 +27.13
S&P    3014.30 +0.53
Nasdaq  8258.19 +14.04
FTSE   7531.72 +25.75
DAX   12387.34 +64.02
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/15 月曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=59.58(-0.63 -1.05%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1413.50(+1.30 +0.09%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/15 月曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(7月)08:01
結果 -0.2%
予想  前回 0.3%(前月比)
結果 -0.2%
予想  前回 0.0%(前年比)

【中国】
実質GDP(2019年第2四半期)11:00
結果 6.2%
予想 6.2% 前回 6.4%(前年比)

鉱工業生産指数(6月)11:00
結果 6.3%
予想 5.2% 前回 5.0%(前年比)
結果 6.0%
予想 5.9% 前回 6.0%(年初来・前年比)

小売売上高(6月)11:00
結果 9.8%
予想 8.5% 前回 8.6%(前年比)
結果 8.4%
予想 8.2% 前回 8.1%(年初来・前年比)

【インド】
卸売物価指数(6月)15:30
結果 2.02%
予想 2.25% 前回 2.45%(前年比)

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(7月)21:30
結果 4.3
予想 2.0 前回 -8.6
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《7/15 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*独経済省
貿易摩擦、ブレグジットのプロセス、地政学的緊張などで相当の下振れリスクある。
第2四半期は経済のトレンド弱まること指摘されるが、外部環境が改善すれば上向くだろう。
現状の経済データによると、サービス部門の成長が鈍化している。
製造業の活動は引き続き停滞、外需の逆風で。

【米国】
*米NBC 
トランプ米大統領がロス商務長官の解任を検討、国勢調査での摩擦で。

*ウィリアムズNY連銀総裁 
今こそLiborから脱却するとき。
新しいSOFRシステムへの移行を急ぐべき。
金融政策見通しについては言及せず。

*ムニューシン米財務長官
米財務省はフェイスブックのリブラを深刻に懸念。
リブラに関して多くの疑問がある。
米金融当局は仮想通貨への対抗に取り組んでいる。
ビットコインは非常に変動が激しく投機的。

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
中国は米農産物の大量購入を近く発表すると見込んでいる。

【英国】
*ジョンソン氏
英国は関税同盟と単一市場から離脱する必要。
既存のEUとの関税合意は延長したい。
国民は移民の管理を望んでおり、人数の上限ではない。
企業は合意無き離脱にきちんと備えていない。
アイルランドでのグッドフライデーの合意は尊重される必要。
国民はアイルランドでのハードボーダーのインフラを望んでいない。
次の総選挙は2022年より前にならない。

*ハント氏
合意無き離脱のリスクは10月の選挙を強要する。
国民は移民の人数減少を望んでいる。
メイ首相は議会を通した離脱という間違った合意をした。

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
消費者物価指数(第2四半期)7:45
予想 0.6% 前回 0.1%(前期比)

【トルコ】
失業率(4月)16:00
予想 前回 14.1%

【英国】
失業率(6月)17:30
予想 N/A 前回 3.1%

ILO失業率(5月)17:30
予想 3.8% 前回 3.8%(3ヵ月)

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(7月)18:00
予想 -23.5 前回 -21.1

ユーロ圏貿易収支(5月)18:00
予想 N/A 前回 153億ユーロ(季調済)
予想 N/A 前回 157億ユーロ(季調前)

【米国】
小売売上高(6月)21:30
予想 0.2% 前回 0.5%(前月比)
予想 0.1% 前回 0.5%(自動車除くコア・前月比)

輸入物価指数(6月)21:30
予想 -0.5% 前回 -0.3%(前月比)
予想 N/A 前回 -1.5%(前年比)

鉱工業生産(6月)22:15
予想 0.1% 前回 0.4%(前月比)

設備稼働率(6月)22:15
予想 78.1% 前回 78.1%(前月比)

企業在庫(5月)23:00
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)

対米証券投資(5月)17日5:00
予想 N/A 前回 469億ドル

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

【12日の市場】東京朝のドル高から一転してドル売りが優勢に

 12日の東京市場でドル円は朝方にドル高円安が優勢となり、108円61銭を付ける動きが見られた。
米消費者物価指数(CPI)のコア前年比が予想を上回ったことなどを受けて、
今月末の米FOMCで0.5%の利下げを行うのではなどの積極的な利下げ見通しが後退し、ドル高に。
 もっとも、東京市場の3連休を前にしたポジション調整の動きもあって、上昇一服後は売りが優勢に。
午後に108円30銭を割り込む場面が見られるなど、若干のドル売り円買いに。
 ロンドン市場でもドル高円安の一服感が続き頭の重い展開が継続。
 NY市場に入ると108円を割り込む動きとなり、週末を前にドル売りが広がった。
ユーロドル、ポンドドルなどでのドル売りも入っており、
ドルは全面安の流れに。 

【15日の市場】週明けもドル安傾向

 週明けもドル安の流れが継続。中国の小売売上高や鉱工業生産の好結果もあり、
アジア市場でいったん108円台を回復したドル円はロンドン市場で再びの107円台に。
107円80銭近辺がサポートとなっており
値幅自体は限定的も頭の重い展開で、海外市場では108円台を回復しきれず。

【本日の見通し】下値リスクを意識

 ドルの重さが印象的な展開に。
戻りがかなり鈍くなっており、売り遅れも意識される。
FOMCでの利下げ自体は織り込み済み。0.50%の積極利下げには無理があると見られるが
可能性が意識される中で頭を抑える材料に。
 107円80銭をしっかり割り込むと大きく値を落とす可能性も。
107円台維持が次のポイントになりそう。
FOMCまでは戻りは限定的か。108円20銭台まで回復すると一息という流れに。

【本日の戦略】戻り売り

 流れは基本的に下方向。
ドル円は108円台に戻ったところでの売りを意識も
海外市場で108円を付けきれておらず
デイトレは108円手前の重さを意識しての売りも。 

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中