レンジ取引続く、米早期利下げ期待がドル売りも、突っ込んだ取引避ける

レンジ取引続く、米早期利下げ期待がドル売りも、突っ込んだ取引避ける

週末のG20サミットを前に様子見ムードも

ユーロ買いドル売りの流れ続き一時1.14台
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《6/24 月曜日》
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.39  1.1360  122.05
高値  107.54  1.1404  122.40
安値  107.25  1.1360  121.92
終値  107.30  1.1399  122.31
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《6/24 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21285.99 +27.35
DOW   26727.54 +8.41
S&P    2945.35 -5.11
Nasdaq  8005.70 -26.01
FTSE   7416.69 +9.19
DAX   12274.57 -65.35
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《6/24 月曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=57.90(+0.47 +0.82%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1418.20(+18.10 +1.29%)
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《6/24 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
景気動向指数(確報値)(4月)14:00
結果 95.9
予想  前回 95.5(景気先行指数)
結果 102.1
予想  前回 101.9(景気一致指数)

【シンガポール】
消費者物価指数(5月)14:00
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 -0.3%(前月比)
結果 0.9%
予想 0.6% 前回 0.8%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(6月)17:00
結果 97.4
予想 97.4 前回 97.9

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《6/24 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【英国】
*ジョンソン前外相
10月31日までにEUを離脱することは可能、しなければいけないし、そうする。

【ユーロ圏】
*欧州委員会
イタリアに対する過剰財政赤字是正手続きの正式開始を見送る方針を固めた。

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
追加緩和が達成できる効果には限界がある。
世界経済は減速しているがそれほど悪くない状況。
リスク要因は欧州の銀行。

【中国】
*王受文商務次官
米中の通商問題で次のステップの進むために、米中の担当者レベルで電話会談を行う。

【インド】
*ヴィラールアチャリャ・インド中銀副総裁、辞任を表明
個人的な理由、以前勤務していたNY大学に戻る。

【イラン】
*ラフマーニ駐日イラン大使
イランは米国との武力衝突を望んでいない。
国際社会は米国に敵対的行為を取りやめるよう説得するべき。
前提条件なしでの交渉というトランプ発言はまやかし。
米国による武力行使に対しては断固たる措置。
ホルムズ海峡付近での日本向けタンカーへの攻撃、日本の外交努力に反対するものが実施。
米国の核合意離脱、米国の支配体制は信頼に値しない。
安倍首相のイラン訪問は成功、両国は新しい関係に。
日本政府の一貫した核合意支持に感謝する。

【米国】
*トランプ大統領
FRBは頑固な子供のよう
利下げと緩和が必要な時。
当局はしくじった。

*トランプ大統領
イラン制裁の大統領令に署名。
イラン最高指導者に制裁を科す。
イランはテロ支援を止める必要。

*ムニューシン米財務長官
イラン制裁に関して発言。
米国は3名のイラン指導者を制裁目標として行動。
今週後半にイランのザリーフ外相を(対象者として)指定へ。
トランプ大統領が署名した大統領令は従来からの取り組みの一環。

*カプラン・ダラス連銀総裁
いま利下げに踏み切れば、不均衡を助長する懸念。
成長を阻害するリスクについて言及するのは時期尚早。
下振れリスクは高まった。
貿易問題が世界経済を圧迫している可能性。
今年の成長は底堅く、労働市場はタイトだと見ている。

*パウエル議長が金融政策について7月10日に下院金融委で証言。
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《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
貿易収支(5月)7:45
予想 2.50億NZドル 前回 4.33億NZドル

【香港】
貿易収支(5月)17:30
予想 -368億香港ドル 前回 -351億香港ドル

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(4月)22:00
予想 2.50% 前回 2.68%(20都市・前年比)

新築住宅販売件数(5月)23:00
予想 68.5万件 前回 67.3万件

コンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)23:00
予想 131.0 前回 134.1

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【東京市場】ドル円しっかり

 ドル円は107円台前半での推移が続いた。週末のG20サミットをにらみ、様子見ムードが広がった。イラン情勢について、米国が本日にも新たな制裁と発表していることもあり、警戒感が広がっているが、具体的な内容が伝わっておらず、影響は限定的に。 
 
 豪ドルはロウ豪中銀総裁発言を受けてしっかり。ロウ総裁は討論会の中で追加緩和の効果には限定的と発言し、豪ドル買いを誘った。豪ドル円は朝の74円30銭台から74円70銭台まで上昇。対ドルなどでも買いが入っている。

 先週末に1.13台後半まで上昇したユーロは高値圏でのもみ合い。金曜日のユーロ圏PMIの好結果がユーロ買い安心感につながっているが、1.14手前の売りを崩すには至っていない。

【ロンドン市場】米債利回りの低下がドル安誘う

 24日のロンドン市場はドル安が優勢な展開となった。ドル円は東京午後につけた107円50銭手前から107円20銭台まで。ユーロドルは1.1370台から節目の1.14目前までのドル安に。
 イラン情勢などへの警戒感が強まる中で、リスク警戒の動きが広がり、投資資金の米債シフト(債券価格上昇=利回り低下)につながった。

 ポンドは朝方の売りから値を戻す格好に。事実上の次期首相選となる与党保守党の次期党首選が行われる中、最有力候補であるジョンソン前外相とパートナーとの諍いから通報騒ぎとなったことなどが重石となった。ポンドドルは1.2760台から1.2720台まで。下げ一服後はドル全面安基調もあって1.2760前後まで値を戻した。

 トルコリラは買いが一時優勢となった。週末に行われたトルコ最大の都市イスタンブールでのやり直し市長選で野党候補が大勝。エルドアン大統領も選挙結果を受け入れる姿勢を示したことで、政治リスク後退の期待からリラ買いに。ドルリラは先週末の5.82ちょうど近辺から5.68台まで一時値を落とした。もっともドル安リラ高一服後は5.80台を回復するなど値を戻す展開に。

【NY市場】ユーロドル一時1.14台

 東京市場からロンドン市場にかけて1.14手前の売りに頭を抑えられていたユーロドルが1.14台を付けるなど
ユーロ買いの動きが継続。
 米早期利下げ期待を受けてのドル売りや、ユーロ圏の景況感回復を好感したユーロ買いがユーロドルを支えている。
 大台を維持できずに1.13台に戻すも1.1390台での推移と堅調地合いを維持。

 ドル円は若干買い戻しが目立ったものの107円台半ばまで。
107円台半ばからは売り注文が並び頭を抑えている。
売り遅れの向きが戻り売りを狙う展開に。
もっとも週末のG20サミットを前に突っ込んだ売りにも慎重姿勢。
 

【本日の見通し】レンジ取引中心も、パウエル講演などに注目

 週末のG20サミットを前にレンジ取引が続く展開が見込まれる。
米中首脳会談への期待感も、不透明感が依然強く、事前の反応が難しい。
積極的な取引を手控える動きが広がっている。

 ドル円は107円台前半を中心とした推移。
米国の早期利下げ期待が強い中で戻り売りの意欲が見られる。
もっとも107円割れを突っ込むだけの勢いも見られず。

 注目はNY市場でのパウエル議長講演。
外交問題評議会で講演を行う議長。
テーマは経済の見通しと金融政策と、直球で市場の注目ポイントに。
質疑応答もあり、今後の金融政策動向を見据える重要なヒントが出てくる可能性も。

【本日の戦略】戻り売り

 米国の早期利下げ期待が強い中でドル売り圧力が続く。
突っ込んだ売りに慎重姿勢がみられる分、
戻りを丁寧に売りたいところ。
107円台半ばからの売りを確認しての売り上がりか。
108円台に乗せるとストップ。
デイトレは早めの売りに回りつつ、回転重視。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中