米中関係リスク継続、ドル円一時105円05銭まで

米中関係リスク継続、ドル円一時105円05銭まで

9月の米中閣僚級協議について、トランプ大統領が消極的姿勢示す

アルゼンチンペソ一時20%超える急落、大統領予備選結果受けて
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《8/9 金曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  106.07  1.1180  118.59
高値  106.09  1.1223  118.79
安値  105.27  1.1180  118.09
終値  105.69  1.1200  118.38
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《8/9 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20684.82 +91.47
DOW   26287.44 -90.75
S&P    2918.65 -19.44
Nasdaq  7959.14 -80.02
FTSE   7253.85 -32.05
DAX   11693.80 -151.61
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《8/9 金曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=54.50(+1.96 +3.73%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1508.50(-1.00 -0.07%)
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《8/9 金曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
GDP・1次速報値(第2四半期)8:50
結果 0.4%
予想 0.1% 前回 0.6%(前期比)
結果 1.8%
予想 0.5% 前回 2.2%(前期比年率)

GDPデフレータ・1次速報値(第2四半期)8:50
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.1%(前年比)

マネーストックM2(7月)8:50
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)

【中国】
消費者物価指数(7月)10:30
結果 2.8%
予想 2.7% 前回 2.7%(前年比)

生産者物価指数(7月)10:30
結果 -0.3%
予想 -0.1% 前回 0.0%(前年比)

【スイス】
雇用統計(7月)14:45
結果 2.1%
予想 2.1% 前回 2.1%(失業率(季調前))
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(失業率(季調済))

【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(6月)15:00
結果 168億ユーロ
予想 195億ユーロ 前回 206億ユーロ(貿易収支)

ドイツ経常収支(6月)15:00
結果 206億ユーロ
予想 217億ユーロ 前回 162億ユーロ(165億ユーロから修正)(経常収支)

【英国】
GDP・速報値(第2四半期)17:30
結果 -0.2%
予想 0.0% 前回 0.5%(前期比)
結果 1.2%
予想 1.4% 前回 1.8%(前年比)

鉱工業生産指数(6月)17:30
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 1.2%(1.4%から修正)(前月比)
結果 -0.6%
予想 -0.3% 前回 0.5%(0.9%から修正)(前年比)

製造業生産高(6月)17:30
結果 -0.2%
予想 -0.3% 前回 1.4%(前月比)
結果 -1.4%
予想 -1.1% 前回 -0.2%(0.0%から修正)(前年比)

商品貿易収支(6月)17:30
結果 -70.09億ポンド
予想 -118.00億ポンド 前回 -106.95億ポンド(-115.24億ポンドから修正)

【インド】
鉱工業生産指数(6月)21:00
結果 2.0%
予想 1.4% 前回 4.6%(3.1%から修正)(前年比)

【カナダ】
住宅着工件数(7月)21:15
結果 22.20万件
予想 20.20万件 前回 24.55万件(24.57万件から修正)

住宅建設許可(6月)21:30
結果 -3.7%
予想 1.0% 前回 -12.2%(-13.0%から修正)(前月比)

雇用統計(7月)21:30
結果 -2.42万人
予想 1.50万人 前回 -0.22万人(雇用者数)
結果 5.7%
予想 5.5% 前回 5.5%(失業率)

【米国】
生産者物価指数(7月)21:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
結果 2.1%
予想 2.3% 前回 2.3%(コア・前年比)
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《8/9 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*通信社ブルームバーグ
米企業がファーウェイとのビジネスを再開するためのライセンスに関して決定を先送りにしている。

*ナバロNTC委員長
米国と他国の大幅な金利差をなくすため、FRBは金利を引き下げる必要がある。
米政策金利は年末までに75-100bp低下していると期待している。

*トランプ米大統領
ゴードン国家情報副長官が15日に辞任する、コーツ国家情報長官も同日に辞任する。

*トランプ米大統領
FRBは量的緩和(QE)の縮小を止めるべき。
1%の利下げを見たい。
ファーウェイとは取引はしないであろう。
9月の米中協議は延期の可能性も。
日韓は仲良くやってほしい。
金委員長とはもう一度会談するだろうと思う。
ドル安を誘導しないし、その必要もない。

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
経済は穏やかにターニングポイントに到達
経済は来年には成長トレンドに復する
現局面では低金利が維持される
生産性向上には構造改革が望まれる
雇用やインフレ目標到達に必要であれば追加緩和の用意
追加緩和見通しは合理的
しばらくインフレは目標バンドを下回る
失業率は完全雇用水準を上回る水準で維持
今年の経済成長見通しの中央シナリオは+2.5%

*豪中銀は四半期金融政策報告
国内の消費抑制や米中摩擦で経済活動が圧迫されている。
これを踏まえると、経済成長への短期的なリスクは下向き。
そのため、6月7月の利下げ後も必要であれば再び緩和する用意がある。
季調インフレ率は2021年半ばまでに目標である2.0-3.0%の下限に達しないと予想。
インフレ率が目標水準に戻るにはさらに時間がかかると予想
2021年までの豪失業率は5.50-5.25%と予想
今年のGDP成長率見通しを従来の2.75%から2.50%に下方修正

【韓国】
*格付け会社フィッチ
韓国の格付けを「AA-」に据え置いた。見通しは「安定的」

【英国】
*ジャビド英財務相
英国の経済ファンダメンタルズは強い。
世界経済全般に厳しい局面。
10月31日のEU離脱で不透明感が払しょくされよう。
英経済ファンダメンタルズは強い、賃金が上昇、雇用は過去最高水準だ。
(英GDP発表を受けてコメント)

*ジャビド英財務相
今日のGDPの結果に誰も驚かない、データのボラティリティーを反映したもの。
第2四半期のあとにリセッションに陥るとは全く予想していない。
ブレグジットでの合意を望んでいる。
合意なき離脱についても準備している。
合意なき離脱の場合、それを恐れも心配もしない。
合意なき離脱を乗り切れると確信。
まだ合意なき離脱に備えるべきことある。
(英BBCで)

【ユーロ圏】
*伊連立与党の北部同盟
上院に内閣不信任案の動議を提出する予定。
時間を無駄にせず、総選挙を急ぐべき。

*サルビニ伊副首相
選挙で勝利した場合はEUが何と言おうとも減税を実施する。

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《8/12 月曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  105.58  1.1207  118.26
高値  105.69  1.1231  118.41
安値  105.05  1.1162  117.52
終値  105.30  1.1214  118.08
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《8/12 月曜日の主要株式指数》
日経   休み
DOW   25897.71 -389.73
S&P    2883.09 -35.56
Nasdaq  7863.41 -95.73
FTSE   7226.72 -27.13
DAX   11679.68 -14.12
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《8/12 月曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=54.93(+0.43 +0.79%)
ブレント先物OCT月限(ICE)(終値)
1バレル=58.57(0.00 0.00%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1517.20(+8.70 +0.58%)
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《8/12 月曜日に発表された主な経済指標》

目立った経済指標の発表はありませんでした

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《8/12 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*独政府報道官
首相は均衡予算の原則に従うこと明言した。

*ショルツ独財務相
新規債券発行せずに政策目標達成できよう。

【その他】
*香港国際空港、12日の発着便を全便運休に。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
国内企業物価(7月)8:50
予想 0.1% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -0.5% 前回 -0.1%(前年比)

第3次産業活動指数(6月)13:30
予想 -0.1% 前回 -0.2%(前月比)

【シンガポール】
GDP・確報値(第1四半期)9:00
予想 -2.9% 前回 -3.4%(前期比)
予想 0.2% 前回 0.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(7月)15:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(7月)15:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)

ドイツZEW景況感指数(8月)18:00
予想 -26.0 前回 -24.5

【英国】
失業率(7月)17:30
予想 N/A 前回 3.2%

ILO失業率(6月)17:30
予想 3.8% 前回 3.8%(3カ月)

【米国】
消費者物価指数(7月)21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.6%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.3%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(食品エネルギー除くコア・前年比)

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【9日の市場】

ドル円は模様眺めムードとなった。
105円台後半を中心にした推移。

米中関係への警戒感が広がる中、頭の重い展開も
株安の動きが落ち着く中、105円台前半を突っ込んで売るには勢い不足。
トランプ大統領がNY時間に、9月の米中会合が予定通り行われるかは今後わかること
しなくても構わないと発言し、一時ドル売りが広がり105.25円近辺を付けたが、
午後に入って買い戻しが入った。

目立ったところではロンドン市場でのポンド売り。
英第2四半期GDO速報値が予想外にマイナス成長となる前期比-0.2%と弱い数字。
2012年第4四半期以来のマイナス成長となった。
設備投資の落ち込みが背景にあり、世界的な通商問題に加え
ブレグジットがらみでの先行き不透明感を意識させてポンドの売りに。

【12日の市場】105円05銭まで

トランプ大統領が9月の米中閣僚級協議について、
開催されなくても構わないと、消極的な発言を行い、
早期の問題解決の用意がないという姿勢を示したことで
米中関係の悪化が深刻となり、ドル売り円買いの動きに。
ドル円は一時105.05円を付けるなど、105円ちょうどを試す動きが見られた。

ユーロドルが1.12台を回復するなど、ドル安の流れが継続も
ロンドン市場朝方にユーロ売りが強まる場面も。
サルビーニ副首相率いる連立与党同盟から首相への内閣不信任案提出がなされ
政局混乱への警戒感がユーロ売りに。

そのためだったのはアルゼンチンペソの急落。
大統領選の予備選挙で
左派のフェルナンデス元首相が現職を大差で抑えてトップに。
元首相はIMF合意の見直しなどを掲げており、市場の警戒感を誘った。

<h2>【本日の見通し】リスク警戒の動きが継続へ</h2>

米中関係の悪化懸念が広がっている。
ドル円は105円台前半での推移、105円手前の買いが依然残っているものの
戻りが鈍いだけに、見切り売りなどが広がるとドル売りが強まる展開に。

米中関係の悪化を重石とした資源国通貨売りの動きなども見られ、
豪ドルが週明け0.6800手前が重くなって0.6750割れを付けるなど頭の重い展開となっており
ドル円、クロス円で円高が進む可能性も。

人民元相場動向などもにらみながらの展開。
休み明けの東京株式市場は軟調な推移が見込まれるところ。
株式市場・債券市場動向などにも注意しながら
105円割れのタイミングを見込む。
1月3日のフラッシュクラッシュ時でのドル安円高は
104円80銭台という認識が大きい(荒れていたために異なる数字が多い)
104円80銭割れでもう一段の売り加速も。

<h2>【本日の戦略】ドル円、クロス円は戻り売り</h2>

アジア時間では昨日の香港国際空港の全便欠航後の動きなども注目されるところ。
米中関係、香港問題などを受けて、人民銀行は昨日8営業日連続での元安設定で7.0211とした
対ドル基準値設定でどのようなメッセージを出してくるのかなども注目されるところ。
基本は戻り売りも、アジア市場ではあまり無理をせずの展開。
105円台半ば近辺での売りも、ストップを忘れずに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

 

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中