リスク警戒継続で、ドル円は105円台に

リスク警戒継続で、ドル円は105円台に

独GDPなど軟調、欧州景気動向への警戒感もあり
NY市場でユーロは対ドルでも軟調
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《8/14 水曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  106.74  1.1171  119.24
高値  106.77  1.1191  119.29
安値  105.66  1.1131  117.79
終値  105.91  1.1139  117.98
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《8/14 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20655.13 +199.69
DOW   25479.42 -800.49
S&P    2840.60 -85.72
Nasdaq  7773.94 -242.42
FTSE   7147.88 -103.02
DAX   11492.66 -257.47
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《8/14 水曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=55.23(-1.87 -3.27%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1527.80(+13.70 +0.90%)
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《8/14 水曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
失業率(7月)8:00
結果 4.0%
予想 4.0% 前回 4.0%

【日本】
機械受注(6月)8:50
結果 13.9%
予想 -1.0% 前回 -7.8%(前月比)
結果 12.5%
予想 -1.1% 前回 -3.7%(前年比)

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(8月)9:30
結果 3.6%
予想 N/A 前回 -4.1%(前月比)

【中国】
鉱工業生産(7月)11:00
結果 4.8%
予想 6.0% 前回 6.3%(前年比)
結果 5.8%
予想 6.0% 前回 6.0%(年初来・前年比)

小売売上高(7月)11:00
結果 7.6%
予想 8.6% 前回 9.8%(前年比)
結果 8.3%
予想 8.4% 前回 8.4%(年初来・前年比)

【ユーロ圏】
ドイツGDP・速報値(第2四半期)15:00
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 0.4%(前期比)
結果 0.4%
予想 0.1% 前回 0.7%(前年比)

実質GDP(改定値)(2019年第2四半期)18:00
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)

鉱工業生産指数(6月)18:00
結果 -1.6%
予想 -1.5% 前回 0.8%(0.9%から修正)(前月比)
結果 -2.6%
予想 -1.5% 前回 -0.8%(-0.5%から修正)(前年比)

【インド】
卸売物価指数(7月)15:30
結果 1.08%
予想 1.80% 前回 2.02%(前年比)

【英国】
消費者物価指数(7月)17:30
結果 0.0%
予想 -0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 2.1%
予想 1.9% 前回 2.0%(前年比)
結果 1.9%
予想 1.8% 前回 1.8%(コア・前年比)

生産者物価指数(7月)17:30
結果 0.9%
予想 0.6% 前回 -0.8%(-1.4%から修正)(仕入・前月比)
結果 1.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(-0.3%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.3%
予想 0.1% 前回 -0.1%(出荷・前月比)
結果 1.8%
予想 1.7% 前回 1.6%(出荷・前年比)
結果 0.4%
予想 0.1% 前回 0.1%(出荷・コア・前月比)
結果 2.0%
予想 1.7% 前回 1.7%(出荷・コア・前年比)

小売物価指数(7月)17:30
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.9%(前年比)
結果 2.7%
予想 2.7% 前回 2.8%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(08/03 – 08/09)20:00
結果 21.7%
予想 N/A 前回 5.3%(前週比)

輸入物価指数(7月)21:30
結果 0.2%
予想 -0.1% 前回 -1.1%(-0.9%から修正)(前月比)
結果 -1.8%
予想 -2.0% 前回 -2.0%(前年比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油   +158万(4億4051万)
ガソリン -141.2万(2億3376万)
留出油  -193.8万(1億3551万)
(クッシング地区)
原油   -254万(4482万)
*()は在庫総量

【南アフリカ】
小売売上高(6月)20:00
結果 2.4%
予想 2.2% 前回 2.3%(2.2%から修正)(前年比)

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《8/14 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
WTOは長年にわたって我々を搾取してきた。
そのようなことは二度と繰り返させない。
必要であればWTOを離脱する。

*米商務省
エンティティーリストに中国原子力発電最大手中国広核集団及び関連会社の計4社を14日付で加える。
事実上の禁輸リスト入り、米国産の部材・技術の輸出には商務省の許可が必要となり、申請は原則却下される。

*ロス米商務長官
関税延期に対する中国からの見返りはまだない。
次の対面での貿易協議の日程はまだ決まっていない。

*ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長
逆イールドはFRBの利下げ期待に伴うもの。
次の米中電話協議は2週間以内に行う。
中国との協議は7つの構造問題が残っている。
中途半端に中国とは面会することができない。
関税の成長に対する重大な影響はない。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
マイナス金利は検討可能なツールの一つ。
米経済は良好。
FRBにとって政策の枠組みを再検証する良い時期。
検証は低インフレの罠から米国を守り続けることに焦点。
FOMCメンバーの金利ガイダンスは欧州や日本に遅れ。

*イエレン前FRB議長
現時点で逆イールドは信頼性の低い信号になっている可能性。
米経済は景気後退を回避できる力強さを持っている。
しかし、その確率は上がっている。

【中国】
*中国国家統計局
中国は厳しく複雑な外部環境に直面。
持続可能で健全な経済発展に向けて基礎を固める必要。
安定的なマクロ政策、柔軟なミクロ政策を堅持。

*劉報道官会見
(米国との)貿易摩擦による影響はコントロールが可能なもの。
7月の小売売上高の低迷は自動車販売が要因。
失業率の悪化 1-7月で見た新規雇用は867万人おり、労働市場は全体に安定している。
物価動向、安定的な物価動向の公算。落ち着いた金融政策が物価安定を導く。

【ユーロ圏】
*アトマイヤー独経済相
GDPの結果は目覚まし音、警告だ。
経済が弱含む局面にあるが、リセッションではない。
適切な施策によりリセッションは回避できるだろう。

*独政府報道官
現時点では包括的な刺激策の必要はない。
独政府はすでに記録的な金額の投資を行っている。
引き続き今年は小幅な成長を維持する見込み。
経済を安定させるための追加措置は必要としていない。

【英国】
*ジョンソン英首相
EUはブレグジット合意で全く妥協をしない。
この状況が長引けば合意なき離脱の可能性高まる。
EU側は議会が合意なき離脱を阻止できる、妥協する可能性低いとみているようだ。
英国は10月31日に離脱すること確信。
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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
失業率(7月)10:30
予想 5.2% 前回 5.2%

雇用者数(7月)10:30
予想 1.40万人 前回 0.05万人

【日本】
鉱工業生産・確報値(6月)13:30
予想 N/A 前回 -3.6%(前月比)
予想 N/A 前回 -4.1%(前年比)

設備稼働率(6月)13:30
予想 N/A 前回 1.7%(前月比)

【トルコ】
失業率(5月)16:00
予想 12.7% 前回 13.0%

【英国】
小売売上高(7月)17:30
予想 -0.2% 前回 1.0%(前月比)
予想 2.5% 前回 3.8%(前年比)

【米国】
小売売上高(7月)21:30
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.4%(自動車除くコア・前月比)

新規失業保険申請件数(10日までの週)21:30
予想 21.2万件 前回 20.9万件

NY連銀製造業景気指数(8月)21:30
予想 2.0 前回 4.3

フィラデルフィア連銀景況指数(8月)21:30
予想 9.3 前回 21.8

鉱工業生産(7月)22:15
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)

設備稼働率(7月)22:15
予想 77.8% 前回 77.9%(前月比)

企業在庫(6月)23:00
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)

対米証券投資(6月)16日5:00
予想 N/A 前回 35億ドル

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【東京市場】ドル円振幅

昨日のNY市場でドル円は米政府が対中関税第4弾について一部製品への適用を延期することを発表したことなどを受けて107円手前までドル高円安が進んで迎えた東京市場。朝方は106円台後半での推移も、実需売りの動きなどから値を落とし、朝方106円30銭割れまで。人民銀行が対ドル基準値設定を10営業日ぶりに元高に設定すると、動きが少し落ち着いて106円台半ばに。もっともオフショア人民元がすぐに元安への動きを見せたこともあり、その後再びドルエス円高が強まり、昼前に106円20銭台を付ける動きを見せた。もっとも午後に入ってドル円は反発。106円60銭台を付ける動き。ユーロドルが1.1160台を付けるなどドルは全般に堅調。クロス円も堅調で、円安の動きも。中国が9月の協議に前向きなどの報道がドル円やクロス円の支えとなった。
豪ドルは中国の対ドル基準値元高設定などを受けて0.68台を回復も、11時の中国小売売上高、設備投資などの弱さを受けて売りが出て0.6780割れを付ける動きに。

【ロンドン市場】円高の動き

ドル円は106円台前半での推移、頭の重い展開に。
クロス円が全般に軟調。
ユーロは独GDPがマイナス成長となり、ユーロ圏鉱工業生産指数も弱めで売りが出た。
ポンドは英消費者物価指数の好結果もあり、対ユーロで買いが出る動き。
対ドルでも海外出て一時1.21台回復も続かず。
ユーロは対ドルではもみ合い。1.1170割れの場面も続かず。
もっとも1.12がやや遠く頭の重い展開に。

【NY市場】ドル安ユーロ安円高

ドル円は105円65銭近辺に値を落とした。
米国による対中関税第4弾の一部製品への適用延期を受けて
ドルの買い戻しが強まっていたが、
米10年債の低下を受けてその流れが後退した。
2年債と10年債は逆イールドとなっており
景気後退懸念が広がっている。

ユーロが軟調地合い。
ユーロドルは1.1130近辺まで。
欧州景気動向への懸念が重石となっている。
NY朝のユーロ買いが1.1190回復までと1.12を付けきれず、その後ユーロ売りが強まった。

【本日の見通し】リスク警戒継続

リスク警戒の動きが継続している。
ドル円は105円台に再び値を落としてきた。
この後106円台が重くなるようだと、短期的な勢いが出る可能性も。
お盆ということで日本の輸出勢等実需の一部に出遅れ感も。
売り遅れた参加者の売り意欲が上値で並ぶようだと、
ドル売り円買いの動きが強まりそう。
ターゲットは月曜日、火曜日と下値を支えた105円ちょうど手前の水準。
大台をあっさり割り込み、1月3日に付けた104円80銭台も割り込むと
相当大きな下方向への動きに。

ユーロは対ドルでもみあいとなっていた1.12近辺を下離れ。
ドル安基調の中対ドルでの売りは一息も
ユーロ円などでの下押し圧力が強まる可能性。

この後雇用統計が出る豪ドルは、結果次第の面も。
全体の数字だけでなく正規雇用の数字なども確認したいところ。

【本日の戦略】戻り売り

106円手前でいったん売りに回ってみたいところ。
大台をあっさり回復するようだといったんストップ。

その他の水準でも気を付けたいのがストップロスを確実という点。
トランプ大統領発言一発で動きが出る流れとなっており
見てからの対応では間に合わないことも。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中