【山岡和雅の視点】議事録はサプライズなし、ドル円はしっかりも動き限定的

議事録はサプライズなし、ドル円はしっかりも動き限定的

ユーロは若干重い、イタリアの政局不安など重石

ポンドは売りが目立つ。合意なき離脱リスク警戒

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/21 水曜日》
ドル円  ユーロドル ユーロ円
始値  106.23  1.1100  117.93
高値  106.65  1.1107  118.33
安値  106.23  1.1081  117.90
終値  106.62  1.1085  118.18
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/21 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20618.57 -58.65
DOW   26202.73 +240.29
S&P    2924.43 +23.92
Nasdaq  8020.21 +71.65
FTSE   7203.97 +78.97
DAX   11802.85 +151.67
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/21 水曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=55.68(-0.45 -0.80%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1515.70(変わらず)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《8/21 水曜日に発表された主な経済指標》

【南アフリカ】
消費者物価指数(7月)17:00
結果 4.0%
予想 4.3% 前回 4.5%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.7% 前回 0.4%(前月比)

【英国】
公共部門ネット負債(7月)17:30
結果 -20億ポンド
予想 -34億ポンド 前回 57億ポンド(65億ポンドから修正)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(08/10 – 08/16)20:00
結果 -0.9%
予想 N/A 前回 21.7%(前週比)

中古住宅販売件数(7月)23:00
結果 542万件
予想 539万件 前回 529万件(527万件から修正)

【カナダ】
消費者物価指数(7月)21:30
結果 0.5%
予想 0.2% 前回 -0.2%(前月比)
結果 2.0%
予想 1.7% 前回 2.0%(前年比)
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/21 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【NZ】
*ホークスビーNZ中銀総裁補
NZ中銀による直近の大幅利下げという断固とした対応の結果、
早期にインフレ率を上昇させる機会となっており、
将来的なショックに対する非伝統的な金融政策手段が必要となる可能性が低下した。

【ユーロ圏】
*シュタインマイヤー独大統領
無秩序なブレグジットは英国のみならず全ヨーロッパに悪影響与えるだろう。
バックストップについてはすでに議論されている。

*EUのトゥスク大統領
8月25日のジョンソン英首相と会談、仏ビアリッツで。

【米国】
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
FF金利の引き下げについて議論するだろう。
景気浮揚の手段としてフォワードガイダンスをより活用すべき。

*FOMC議事録
7月の利下げは拡大局面途上での調整(ミッドサイクル・アジャスト)と大半が判断。
幾人かは柔軟性が必要と強調。
選択肢の維持で合意。
2人が0.5%の利下げを支持。
幾人かは据え置きが好ましいと主張。
利下げを支持したメンバーは貿易の不確実性と低インフレに言及。
数人が逆イールドへの懸念を表明。
数名は積極的な量的緩和(QE)の使用可能と言及。
基調見通しは拡大。

*トランプ大統領
米国は恐らく中国と合意するであろう。
キャピタルゲイン課税を直ちに引き下げる計画はない。

*英国の合意なき離脱はいまや中心シナリオ
フランス政府は英国が合意なしにEUを離脱すると想定している。フランス大統領府当局者が明らかにした。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
全産業活動指数(6月)13:30
予想 -0.8% 前回 0.3%(前月比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(8月)16:30
予想 43.0 前回 43.2

ドイツ非製造業PMI・速報値(8月)16:30
予想 54.0 前回 54.5

ユーロ圏製造業PMI・速報値(8月)17:00
予想 46.2 前回 46.5

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(8月)17:00
予想 53.0 前回 53.2

ユーロ圏消費者信頼感・速報値(8月)23:00
予想 -7.0 前回 -6.6

【カナダ】
卸売売上高(6月)21:30
予想 -0.2% 前回 -1.8%(前月比)

【米国】
新規失業保険申請件数(17日までの週)21:30
予想 21.6万件 前回 22.0万件

景気先行指数(7月)23:00
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

【東京市場】ドル円ややしっかり

ドル円は106円台前半から半ば超えまで上昇する展開に。前日の海外市場で利益確定の売りやイタリアの政局懸念、ポンペオ米国務長官のファーウェイなどに対する国家安全保障上のリスク発言などが重石となり、106円台前半まで値を落とした流れを受けて、朝は106円20銭台でスタートも、その後ドル買いが広がった。
前日の欧米株式市場の軟調地合いを受けて下げて始まった日経平均が下げ幅を縮め、米長期債利回りが上昇(債券価格の下落)するなど、リスク警戒感の後退が見られる中でドル高円安の動きに。
当初は円安が優勢でユーロ円が朝の117円台から118円20銭台まで上昇する動き。豪ドル円などの上昇も見られ、円安がやや優勢に。
ユーロドルは1.11ばさみでの振幅。10数ポイント幅の振幅がみられるものの、方向性は出てこず。

【ロンドン市場】株高が円安誘う

欧州株高の動きが円安を誘う展開でドル円は106円台半ば声。
ユーロ円が108円30銭を超えるなど、ドル円クロス円がしっかり。
米債利回りが1.60%台に乗せる場面が見られるなど、
リスク警戒後退の流れが目立っている。
ポンドは軟調、独政府などからブレグジッド再交渉への否定的な発言が相次ぎ
ポンドの重石となった格好に。

【NY市場】議事録は声明と同様の姿勢示す

注目のFOMC議事録は声明でも見られた
7月の利下げはサイクルのスタートではなく調整という姿勢が示された。
想定通りであり、サプライズ感はなく、市場の反応は限定的。
ドル円はロンドン市場同様にしっかりの動き。
株高の動きなどがサポートとなった格好に。
もっとも目先の上値抵抗水準となっている106円70銭近辺での売りを崩せず
動きは限定的なものにとどまっている。
ユーロドルはドル高の動きに若干重い。
イタリアの政局も重石に。

<h2>【本日の見通し】レンジ取引継続</h2>

ドル円は106円台での推移が続く展開となりそう。
ジャクソンホールでのパウエル議長講演までは積極的な取引を手控える動き。
目先上値抵抗水準106.70近辺を超えても107円手前には売りが残る格好に。
もっともリスク警戒感が後退する中でドル円の下値も限定的か。
106円台半ばを中心としたレンジ取引が続きそう。

ユーロは下値リスクを意識。
イタリアの政局問題が重石となっていることに加え
今日予定されている欧州PMIが弱めに出ると売りが加速する可能性も。
特に前回予想を大きく下回り7年ぶりの低水準となった独製造業PMIが注目されるところ。
予想では前回からさらに小幅低下する見込み。予想以上に低下幅が大きくなった場合
欧州の景気動向への警戒感が拡大。
9月のECBでの緩和期待も強まりユーロ売りが広がる可能性。

<h2>【本日の戦略】</h2>

レンジ取引が中心に。

戻り売りからが基本となりそう。107円超えはストップの意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中