【直前まとめ】雇用統計、非農業部門雇用者数は前回並みが見込まれる。先行指標はかなりまちまちで予想難しく波乱の予感?

本日21時半に8月の米雇用統計が発表されます。
直前の見通しは非農業部門雇用者数が前月比+16.0万人と
ほぼ前回の7月分+16.4万人と同水準になっています。
失業率は前回と同じ3.7%。
平均時給は前月比が+0.3%と前回と同水準、前年比が+3.0%と前回の+3.2%からやや鈍化見込みです。

もっとも、少し波乱の予感もあります。
先行指標が相当まちまちとなっているのです。
給与計算代行大手ADPのデータを基にしたADP雇用者数は
前月比+19.5万人と、予想の+14.8万人を大きく上回る好結果となりました。
7月の数字が15.6万人から14.2万人に下方修正されていますが
それを差し引いても強い数字です。

一方ISMは弱め。
全体の景気指数が2016年以来の水準である49.1まで落ち込んでサプライズとなった製造業は
雇用部門も47.4と節目の50を割り込む弱い数字。
6月の54.5、7月の51.7から着実に大きく低下しており、かなり気になる状況です。
一方で全体の数字が予想及び7月分をしっかり上回る56.4となり、
製造業の弱さを払拭して米経済全体の警戒感を後退させた非製造業ですが
こちらも雇用に関しては鈍化。53.1と50は超えていますが水準的には17年3月以来の低い数字でした。

週間ベースの新規失業保険申請件数は好数字。
雇用統計の基準日である12日を含んだ
同じ計測期間のデータは、前週比20.9万件と
その前週の+22.0万件、次の週の21.5万件よりも低い週にあたっている上に、
そもそも水準的にも悪くない数字です。

これら好悪まちまちの前哨戦の状況からみて
予想からぶれる数字が出てくる可能性はそれなりにありそう。
難しい判断となりそうです。

非農業部門雇用者数や平均時給が予想を超えるもしくは予想通りの数字が出てくると
ここにきてのリスク選好の動きの支えに。
予想をしっかり下回ると、今月のFOMCをにらんでドル売りにという動きも期待されるところです。

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中