【山岡の視点】ユーロは往って来い、次の流れ難しく、ドル円は当面しっかりか

ドル買い円売り基調続き、8月1日以来の108円台

ユーロは行ってこい、中銀預金金利の引き下げ、量的緩和再開で1.09台前半も
その後力強く戻して1.10台後半で引ける
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《9/12 木曜日》
ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.82  1.1010  118.72
高値  108.19  1.1087  119.82
安値  107.52  1.0927  117.56
終値  108.10  1.1065  119.61
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《9/12 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21759.61 +161.85
DOW   27182.45 +45.41
S&P    3009.57 +8.64
Nasdaq  8194.47 +24.79
FTSE   7344.67 +6.64
DAX   12410.25 +51.18
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《9/12 木曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=55.09(-0.66 -1.18%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1507.40(+4.20 +0.28%)
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《9/12 木曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(8月)8:01
結果 -4%
予想 -10% 前回 -9%

【日本】
機械受注(7月)8:50
結果 -6.6%
予想 -8.0% 前回 13.9%(前月比)
結果 0.3%
予想 -3.7% 前回 12.5%(前年比)

国内企業物価(8月)8:50
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 0.0%(前月比)
結果 -0.9%
予想 -0.8% 前回 -0.6%(前年比)

第3次産業活動指数(7月)13:30
結果 0.1%
予想 -0.3% 前回 -0.1%(前月比)

【シンガポール】
小売売上高(7月)14:00
結果 2.6%
予想 N/A 前回 -2.2%(前月比)
結果 -1.8%
予想 N/A 前回 -8.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(8月)15:00
結果 -0.2%
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前月比)
結果 1.4%
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(8月)15:00
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
結果 1.0%
予想 1.0% 前回 1.0%(前年比)

ユーロ圏鉱工業生産(7月)18:00
結果 -0.4%
予想 -0.1% 前回 -1.4%(-1.6%から修正)(前月比)
結果 -2.0%
予想 -1.4% 前回 -2.4%(-2.6%から修正)(前年比)

ECB政策金利 20:45
結果 0.00%
予想 0.00% 現行 0.00%

【香港】
生産者物価指数(第2四半期)17:30
結果 0.8%
予想 N/A 前回 0.7%(0.8%から修正)(前年比)

鉱工業生産(第2四半期)17:30
結果 0.3%
予想 N/A 前回 1.4%(前年比)

【トルコ】
中銀政策金利(9月)20:00
結果 16.50%
予想 17.00% 前回 19.75%(トルコ中銀政策金利)

【インド】
鉱工業生産(7月)21:00
結果 4.3%
予想 2.3% 前回 2.0%(前年比)

【米国】
消費者物価指数(8月)21:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 1.7%
予想 1.8% 前回 1.8%(前年比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.2%(コア・前年比)

新規失業保険申請件数(09/01 – 09/07)21:30
結果 20.4万件
予想 21.5万件 前回 21.9万件(21.7万件から修正)(前週比)

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《9/12 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
安倍首相との首相官邸での会談を行った。
日本国内外の経済状況や国際金融情勢について首相に説明。
金融政策については従来から申し上げていることを繰り返し、首相からは特に話はなかった。
マイナス金利の深堀については話をいていない。
首相とは定期的に意見交換している。

*Yahoo、ZOZOを株式公開買い付けを通じて子会社化し傘下に収める。
ZOZOの前澤氏は代表取締役を退任する。

*西村再生相
内外の経済状況にはリスクある。
リスク顕在化なら機動的なマクロ経済政策躊躇なく実行。
潜在成長率の引き上げが最大の課題。
TPP11は署名国による早期締結を促す。
景気、輸出を中心に弱含んでいる部分ある。
景気は堅調な内需に支えられ緩やかに回復。
消費増税で、前回のような大きな駆け込み需要見られない。

【米国】
*トランプ米大統領
10月1日予定の対中関税率引き上げを15日に変更。

*トランプ米大統領
ECBは米輸出を損なう、米金融当局は「座視」している。
(ECB理事会後の報道)

*ムニューシン米財務長官
銀行収益にとって、マイナス金利は極めて厳しい。
50年国債の導入について極めて真剣に検討している。
ECBの利下げに驚きは無い、欧州経済は明らかにスローダウンしている。
(ECB理事会後の報道)

*トランプ米大統領
中国が米国の農産物を大量に購入すること期待。

【カナダ】
*トルドー加首相
カナダ下院議会を解散し、10月21日に総選挙を実施する。

【中国】
*中国政府関係者
中国が米中協議前に善意のしるしとして米国産農産物輸入拡大を検討。

*中国商務省
米中はハイレベル協議に関して意思疎通を続けている。
中国は米国の貿易巡る善意の措置を歓迎。

【ユーロ圏】
*独Ifo
2019年独成長見通し0.5%、従来0.6%
2020年独成長見通し1.2%、従来1.7%
第3四半期GDPは前期比マイナス0.1%と予想、第4四半期は若干回復へ。

*ショルツ独財務相
預金者はマイナス金利の影響について意識する必要ない。
独経済は引き続き力強い。
いくつかの業種では引き続きフル稼働状態となっている。

*ECB
中銀預金金利をマイナス0.5%に引き下げ。
QE再開を11月1日から実施、月額200億ユーロ。
金利階層化を導入。
利上げ直前にQE終了へ。
低金利維持のガイダンスから期間に関する文言を削除。
TLTROの期間を2年から3年に延長。

*ECBスタッフ経済予測
2019年の成長見通しを1.2%から1.1%に引き下げ。
2020年の成長見通しを1.4%から1.2%に引き下げ。
2021年の成長見通しは1.4%に据え置き。

2019年のインフレ見通しを1.3%から1.2%に引き下げ。
2020年のインフレ見通しを1.4%から1.0%に引き下げ。
2021年のインフレ見通しは1.6%から1.5%に引き下げ。

*ドラギECB総裁
声明内容を繰り返す。
必要なら、あらゆる措置を調整する準備ある。
顕著な下振れリスクの継続を見込んでいる。
景気鈍化は貿易の弱さの現れ。
不透明感は地政学リスク、保護主義、新興国市場などに関連。
政府は財政出動する余地がある。
経済の鈍化は予想以上に長引いている。
基本シナリオでは貿易の緊張が一層高まること想定せず。
ガイダンス変更や利下げで幅広く合意。
QEについて幅広く合意しており、採決はしなかった。
過半数は見通しがさらに悪化しつつあること見込む。
QEをかなりの長期間にわたり継続する余力ある。
ECBは為替相場を目標にしていない。
リセッションの可能性は依然小さいが、上昇している。

【英国】
ジョンソン英首相
引き続きブレグジットで合意得ること望む。
10月31日の合意なき離脱に備えている。
EUサミット後に英議会で議論する時間はある。
来月末時点で合意できない場合でも離脱する準備。
議会の休会について女王陛下に嘘をついてはいない。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注・確報値(7月)13:30
予想 N/A 前回 1.3%(前月比)
予想 N/A 前回 0.7%(前年比)

設備稼働率(7月)13:30
予想 N/A 前回 -2.6%(前月比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(7月)18:00
予想 175億ユーロ 前回 179億ユーロ(季調済)
予想 N/A 前回 206億ユーロ(季調前)

【米国】
小売売上高(8月)21:30
予想 0.2% 前回 0.7%(前月比)
予想 0.1% 前回 1.0%(自動車除くコア・前月比)

輸入物価指数(8月)21:30
予想 -0.5% 前回 0.2%(前月比)
予想 -1.9% 前回 -1.8%(前年比)

企業在庫(7月)23:00
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月)23:00
予想 90.4 前回 89.8

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<h3>【東京市場】米国中国の関税引き上げを延期</h3>

米中関係の改善期待が強く、ドル円は8月1日以来の108円台まで上値を伸ばす展開となった。
米国が10月1日から予定されていた関税率引き上げについて、10月15日まで延期すると発表。中国は米国製品16品目について追加関税の対象から外すことを示した。こうした両国の協議を前にした対応がドル高円安につながった。

ユーロ円、豪ドル円などもしっかり。ユーロ円は119円の大台を超えて119円12銭を付ける動きを見せた。円安が主導の展開で、ユーロドルなどは小動き。この後のECB理事会の結果待ちとなっている。

<h3>【ロンドン市場】ECB理事会、中銀預金金利の引き下げに加え、QE再開決める</h3>

ECBまでは結果待ちの流れで欧州通貨はもみ合い。
ドル円は東京市場での買いに対する調整が入る展開。
108円台での買いに慎重姿勢が見られ、短期筋が利益確定に回る格好に。
米債利回りの低下も重しとなって売りが出た。

注目のECBは中銀預金金利の0.1%引き下げに加え
QEについて月額200億ユーロで11月から再開と発表された
この結果を受けてユーロ売りが強まる展開となった。

<h3>【NY市場】ドル円再び108円台</h3>

ドル円は再び108円台をしっかりと回復した。
米中関係の改善期待が押し上げる展開に。
公式には否定されたが、米国が中国との暫定合意の代わりに関税の延期・撤廃を検討との報道が
ドル買いを誘った面も。

ユーロは行ってこい。
独・仏などがQE再開に反対していたこと、
買い入れ額が当初見込まれていた500億に対して200億と減ったことなどが
ユーロの買い戻しを誘い、ユーロドルは1.1060台まで戻してのもみ合いに。

<h2>【本日の見通し】ドル高円安基調が継続へ</h2>

米中関係の改善期待が根強く、ドル円はしっかりの展開に。
108円台をしっかり回復しているが
週末を前に108円台を買い上げる動きには慎重になる可能性も。
もっとも下値は基本的にしっかりで、
107円台後半から108円台前半のレンジを中心に
堅調地合いが続きそう。

ユーロは難しいところ。
量的緩和の実施は大きいが、月額が微妙なところに。
次の流れを慎重に見極めたい。

<h2>【本日の戦略】押し目買い</h2>

週末ということを考えると突っ込んだ買いは避けたいところ。
基本は押し目買いか。
107円台を待っての買いという印象。
107円台半ば割れでストップという流れに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中