米ISM非製造業景気指数受けて一気にドル売り

米ISM非製造業景気指数受けて一気にドル売り

米景気動向への懸念広がる、追加利下げ期待も拡大

今晩の雇用統計への警戒感も

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【東京市場】9月24日以来の106円台も下値押しには慎重

 ドル円は朝方ドル売り円買いの動きが強まり、9月24日以来となる106円台を付ける動きとなった。もっとも大台割れでの売りは一息。先日と同じく106円97銭までの下げにとどまり、すぐに大台を回復。その後値を戻して朝一の水準107円20銭近辺を付けるなど、下に往って来いとなった。

【ロンドン市場】戻り限定的でドル売り傾向

 ドル円の戻りは限定的。107円30銭近辺までで、その後は値を落とした、
もっとも107円割れを試すには至っていない。
ユーロドルなどもドル売り傾向。
米債利回りが1.57%近辺を付けており、米景気動向への懸念を感じさせている。

【NY市場】米ISM非製造業景気指数予想を大きく下回る

 注目の米ISM非製造業景気指数は52.6と
2016年8月以来の低水準、製造業と違い好悪判断の境となる50を超えたものの
かなり厳しい水準にドル売りが加速。
直近ポイントの106.97をしっかり割り込み、さらに106.50割れと
大きくドル売りに。
ユーロドルが1.10近くまで上昇(ユーロ買いドル売り)となるなど
ドルは全面安となった。
数字後の動きが一服すると調整の動きも
ドル円は107円手前が重くなり、106円台後半推移に。

【本日の見通し】リスク警戒感強まる

 ドル円は106円台半ば割れを付けるなど、9月24日の安値を割り込んで大きくドル売りが強まる展開に。
これまでの節目107円を完全に割り込んだことで
レンジが下にシフトしたという印象を受ける。

 当面は下方向のリスクを意識。
今日の米雇用統計が予想を下回った場合は
警戒感がさらに強まる可能性も。

 雇用統計は非農業部門雇用者数の予想が+14.8万人と
前回の+13.0万人から伸びると期待されている。
予想に反し前回を下回るとかなり厳しい状況という印象に。

【本日の戦略】戻り売り

 デイトレは107円近辺を見極め。大台回復がなければ売りに回る格好。
スウィングは少し待っての売りか。
107円台前半の売り上がり107円70銭超えストップあたりを基本に
勢いを見ながら。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《10/3 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.18  1.0959  117.46
高値  107.30  1.0999  117.65
安値  106.48  1.0941  117.08
終値  106.92  1.0965  117.22
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《10/3 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21341.74 -436.87
DOW   26201.04 +122.42
S&P    2910.63 +23.02
Nasdaq  7872.27 +87.02
FTSE   7077.64 -44.90
DAX    休み
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《10/3 木曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=52.45(-0.19 -0.36%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1513.80(+5.90 +0.39%)
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《10/3 木曜日に発表された主な経済指標》
【豪州】
貿易収支(8月)10:30
結果 59.26億豪ドル
予想 60.00億豪ドル 前回 72.53億豪ドル(72.68億豪ドルから修正)

【トルコ】
消費者物価指数(9月)16:00
結果 0.99%
予想 1.38% 前回 0.86%(前月比)
結果 9.26%
予想 9.70% 前回 15.01%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(9月)16:55
結果 51.4
予想 52.5 前回 52.5

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(9月)17:00
結果 51.6
予想 52.0 前回 52.0

ユーロ圏小売売上高(8月)18:00
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 -0.5%(-0.6%から修正)(前月比)
結果 2.1%
予想 2.0% 前回 2.2%(前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(8月)18:00
結果 -0.5%
予想 -0.3% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前月比)
結果 -0.8%
予想 -0.4% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI(9月)17:30
結果 49.5
予想 50.3 前回 50.6

【米国】
新規失業保険申請件数(09/22 – 09/28)21:30
結果 21.9万件
予想 21.5万件 前回 21.5万件(21.3万件から修正)(前週比)

製造業新規受注(8月)23:00
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 1.4%(前月比)

耐久財受注(確報値)(8月)23:00
結果 0.2%
予想 N/A 前回 0.2%(前月比)
結果 0.5%
予想 N/A 前回 0.5%(コア・前月比)

ISM非製造業景気指数(9月)23:00
結果 52.6
予想 55.0 前回 56.4
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《10/3 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【日本】
*若田部日銀副総裁
NYで講演。
金融緩和が成長力強化に貢献できる部分もある。
期待成長率が高まれば、物価安定目標の道筋は確かになる。

【米国】
*米政府、対EU報復関税リストを発表。
フランス産ワイン、スコッチ・アイリッシュウィスキーなどが対象。18日に発効。

*エバンス・シカゴ連銀総裁
10月FOMC会合についてはオープンな姿勢。
ISM指数は製造業にとってネガティブな数字だった。
米経済見通しは良好だが、多くの不透明材料がある。
FOMCの利下げはリスク管理の措置だった。
インフレ見通しについてはかなり警戒している。
パウエルFRB議長は極めて良い仕事をしている。
トランプ米大統領の批判が、一般の国民のFEDに対する見方にどのような影響与えるのかはわからない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
不透明な貿易問題が影響を引き起こしている。
貿易問題が製造業や労働市場を圧迫。
政策をどう進めるかに非常に慎重。
逆イールドの多くは悲観的な成長見通しによるもの。
FRBは指標をかなり注意深く見ている。
利下げは深刻な減速の確率を減らしたが、無くした訳ではない。

【香港】
*香港紙星島日報
香港政府が香港市内のデモ暴力行為を抑制するため、夜間の外出禁止令を検討。

*香港テレビ局TVB
香港は覆面禁止法を発表へ、4日の会合後に。

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
政策金利は引き続き低水準に。
経済を支えるために財政政策も必要。
ユーロ圏の経済リスク見通しは下方にシフト。
低金利が銀行に与える影響について否定せず。

【英国】
*ジョンソン英首相
英国は決してアイルランド国境での税関検査を行わないと保証した。
EUは英国の提案を客観的に精査する、とのユンケルEU委員長からの声明を歓迎。
EU側が合意を渋れは、合意なき離脱せざるを得ない。
合意がなくても10月31日に離脱をおこなう用意がある。

*コービン英労働党党首
英政府の提案はメイ前首相の提案を改悪したものだ。
すべての労働党議員は、このような無謀な合意に賛成しない。
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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
小売売上高(8月)10:30
予想 0.5% 前回 -0.1%(前月比)

【インド】
インド中銀政策金利 15:15
予想 5.15% 現行 5.40%

【カナダ】
国際商品貿易(8月)21:30
予想 -12.0億カナダドル 前回 -11.2億カナダドル

Ivey購買担当者景況感指数(9月)23:00
予想 N/A 前回 60.0

【米国】
貿易収支(8月)21:30
予想 -545億ドル 前回 -540億ドル

失業率(9月)21:30
予想 3.7% 前回 3.7%

非農業部門雇用者数(9月)21:30
予想 14.8万人 前回 13.0万人

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中