米中協議にらむ、昨日まで楽観視も、今朝警戒情報も

米中協議にらむ、昨日まで楽観視も、今朝警戒情報も

香港紙が次官級協議での進展が見られずと報じた。
閣僚級通商協議も今日で打ち切り見込みの報道。
その後通信社が劉副首相が明日まで滞在と香港紙情報を否定するなど錯綜

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

【東京市場】ドル円しっかり

 ドル円は107円20銭台まで。米中協議への期待感などが支えとなり
昨日の海外市場での106円台への下落から買い戻しが入る格好に。

【ロンドン市場】ブレグジット巡り神経質

 英国のEU離脱関連をめぐる神経質な動き

 当初はEUが大幅に譲歩の用意と報じられたことでポンドが急伸。
バックストップに期限設けるとの内容が見られた。
しかし、DUPがEU提案を拒否と報じられ、
さらに、EU側からも打開策見いだせていないとの報道も、
さらに先月首相の議会閉廷を違法と示した英スコットランド裁判所が
ジョンソン首相がEUに対して離脱延期申請を強制させるための
裁判所命令の発令依頼を却下した。
現状で首相が法律には従うとの意向を示していることを受けてのもの。
こうした状況が急騰したポンドの売りにつながり、神経質な動きに。

【NY市場】米中協議楽観ムード

 米中協議に楽観ムード広がり、ドル円は一時107円60銭台まで。
クロス円もしっかりで、リスク警戒感の後退が見られた。
中国の輸入拡大姿勢、
トランプ大統領の楽観発言などが背景に。
ユーロドルなどは対円でのユーロ買いに支えられしっかり。
ユーロドルは1.0990近辺までも、1.10は試せず。

【早朝】米中懸念広がる

 今週の米中次官級協議での進展がなく、
閣僚級協議も今日一日のみの開催に縮小との見込みが香港紙によって報じられたことで、市場の警戒感が広がっている。ドル円は報道前の107円40銭台から107円10銭割れ。一気に下げた後の戻りが鈍く、警戒感がかなり強い展開に。

【本日の見通し】リスク警戒一気に強まる

 朝の香港紙報道で一気に警戒感が広がっている。
米中協議については輸入拡大などを軸にした前向きな進展が期待されていただけに
協議日程の縮小などが実施され、協議進展進まずの印象が一気に強まる状況は
かなりのリスク要因。
15日からの関税賦課、12月からの追加関税第4弾の残りの部分の実施など
米国の対中関税強化も強まると見込まれている。

 ドル円、クロス円は下方向へのリスクを警戒。
ドル円は流れ次第で大きく崩れる可能性がある。
香港紙一紙の情報だけに真偽を確認が必要で、
実際の協議難航が確認されるともう一段の下げもありそう。

【本日の戦略】無理せず

 協議動向次第で大きな流れが出るだけに無理をせずが一番
リスクは下方向も、突っ込んだ売りには要注意。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/9 水曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.09  1.0957  117.33
高値  107.63  1.0990  118.10
安値  106.93  1.0952  117.21
終値  107.48  1.0971  117.93
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/9 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21456.38 -131.40
DOW   26346.01 +181.97
S&P    2919.40 +26.34
Nasdaq  7903.74 +79.97
FTSE   7166.50 +23.35
DAX   12094.26 +124.06
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/9 水曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=52.59(-0.04 -0.08%)
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=1512.80(+8.90 +0.59%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《10/9 水曜日に発表された主な経済指標》

【南アフリカ】
SACCI景況感指数(9月)18:30
結果 92.4
予想 89.0 前回 89.1

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(09/28 – 10/04)20:00
結果 5.2%
予想 N/A 前回 8.1%(前週比)

卸売在庫(確報値)(8月)23:00
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30 
原油 +292.7万(4億2557万)
ガソリン -121.3万(2億2876万)
留出油 -394.3万(1億2732万)
(クッシング地区)
原油 +94.1万(4168万)
*()は在庫総量

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/9 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ナバロNTC委員長
中国企業をブラックリストに掲載したことは、米中貿易協議とは無関係。
トランプ米大統領は中国と大型合意を望んでいる。

*FOMC議事録
いつ緩和を終了するのか議論。
大半がインフレは9月の利下げを正当化。
一部は据え置きを要望。
数名が市場は緩和を織り込み過ぎと判断。
一部はインフレ目標のレンジ化を示唆。
一部はインフレの下振れリスクを指摘。
貿易問題と世界経済減速への懸念が高まったと指摘。

*米10年債入札結果
最高落札利回り 1.590%(WI:1.591%)
応札倍率    2.43倍(前回2.46倍)

【英国】
*英紙タイムズ
ジョンソン英政権内で反発が出ており、閣僚5人が辞任する可能性が出てきている。
モーガン・デジタル・文化・メディア・スポーツ相、スミス北アイルランド相、
バックランド司法相、ハンコック保健・社会福祉相、コックス法務長官のもよう。
ある閣僚は、合意なき離脱となれば、非常に多くの与党保守党議員が辞職すると話している。

*英タイムズ紙
EUはブレグジットで大幅な譲歩の用意がある。
EU、国境バックストップに期限を設定する提案を準備。

*英中銀金融安定政策委員会(FPC)
英国経済は合意なき離脱で混乱に直面するだろう。
銀行はブレグジットに対してできる限りの用意を。
リブラはシステミックであり得る、管理が必要。

*英DUP
アイルランド国境バックストップに期限設けるEU譲歩案を拒否する。

*ジョンソン英首相
ブレグジットについて引き続き用心深く前向きの姿勢。

【その他】
*ゲオルギエワIMF新専務理事
世界的な景気減速が深刻化した場合は各国政府は財政による刺激措置を講じる必要性が出てくる可能性。
世界経済は同時減速の状況、世界の90%で成長が減速している。
IMFは今月15日に公表される世界経済見通しで、今年と2020年の成長見通しを引き下げる。

*国連グテレス事務総長
加盟国が国連に分担金の支払いを行わなければ11月に職員に賃金が支払えなくなる可能性。
今月はこの10年で最悪の赤字を計上、11月には賃金を支払うだけの資金もなくなる恐れ。

*エルドアン・トルコ大統領
対シリア軍事作戦を開始した。

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
インフレ期待は「不安定(de-anchoring)」な状態ではない。
ECBが経済ショックを解決する能力は無限ではない。
ECB政策の主要な要素はフォワードガイダンス。
現状では金利水準は適正な水準。

*独政府報道官
英国の提案は重要な前進だが、改善が必要だと指摘した。
独政府は最後の瞬間まで解決する努力おこなう。
ドイツはブレグジットに関しての立ち位置を変えていない。
火曜日の独仏首脳の電話会議の内容には触れず。

*バルニエEU首席交渉官
現在はEUも英国も合意する段階にはない。
英国の提案は深刻な欠陥を持っている。
EUはアイルランドでの税関チェックに関して懸念。
英国からの税関の提案は適切に開発テストされていない。
EUは単一市場の完全性を求めている。
EUは合法的な運用規定を要請。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
RICS住宅価格指数(9月)8:01
予想 -7% 前回 -4%

【日本】
機械受注(8月)8:50
予想 -1.0% 前回 -6.6%(前月比)
予想 -8.4% 前回 0.3%(前年比)

国内企業物価(9月)8:50
予想 0.0% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -1.1% 前回 -0.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(8月)15:00
予想 188億ユーロ 前回 216億ユーロ(214億ユーロから修正)

ドイツ経常収支(8月)15:00
予想 179億ユーロ 前回 221億ユーロ

【英国】
鉱工業生産(8月)17:30
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 -0.8% 前回 -0.9%(前年比)

製造業生産高(8月)17:30
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 -0.4% 前回 -0.6%(前年比)

商品貿易収支(8月)17:30
予想 -100.00億ポンド 前回 -91.44億ポンド

【南アフリカ】
製造業生産高(8月)20:00
予想 0.1% 前回 0.4%(前月比)

【ブラジル】
小売売上高(8月)21:00
予想 1.9% 前回 4.3%(前年比)

【米国】
新規失業保険申請件数(5日までの週)21:30
予想 22.0万件 前回 21.9万件

消費者物価指数(9月)21:30
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.8% 前回 1.7%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.3%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.4% 前回 2.4%(食品エネルギー除くコア・前年比)

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中