先週末の雇用統計、週明けからの米中協議期待などがドル円の支え

先週末の雇用統計、週明けからの米中協議期待などがドル円の支え

雇用統計は予想を超える好結果、12月の利下げ期待後退へ

米中協議第1弾署名へ順調との見方

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【1日の市場】雇用統計予想を上回る

 注目された雇用統計は
非農業部門雇用者数が予想を上回ったうえに、前回値が大幅上方修正と好結果。
前回値よりは今回の数字が弱めも、GMのストの影響が入っているため
想定よりも強めとの認識が広がった。
ISM製造業はやっよわく、こちらはネガティブ。
ドル円は108円ちょうど前後での推移から108円台前半にしっかりと戻してきた。
12月の利下げ期待後退が意識される展開に。

【4日の市場】米中協議期待広がる

 週明けは堅調地合いが広がった。
先週末からの地合いが継続。米雇用統計の強さなどが背景に。
さらに米中協議について、第1弾合意期待が広がったことがドル円を支えている。
ドル円は108円台後半まで上昇。
ACEAN関連でタイを訪問したロス商務長官第1弾合意への前向きな姿勢や、
欧州、日本との自動車メーカーとの話し合い両行発言などが支えに。

【本日の見通し】ドル高円安期待広がる

 ドル円は米中協議期待でしっかりとなっている。この語の長期的な合意に関する警戒感は残るが、今月のどこかのタイミングでの第一弾合意正式署名への動きが期待されており、それにより米中貿易戦争が一服するようだと、世界経済への悪影響も緩和との期待から、ドル円だけでなく、クロス円などにも影響するリスク選好の動きに。
 米株の堅調地合いなどもあり、ドル円は上を期待する動き。前回の上トライの際に109円台での重さが意識されたこともあり、ここからの買いに慎重姿勢も一部で見られるが、下がったところでは買いが出る流れだけに、108円台後半でのレンジを中心に109円台を意識する展開が期待されるところ。
 
 12時半に予定されている豪中銀金融政策理事会は据え置き見通しが濃厚。声明での変化もそれほどなさそうで無風通過が期待されるところか。声明で楽観的な姿勢が強調されると豪ドル買いも。

本日の戦略】押し目買い

 押し目買いの動きが期待されるところ。
米中協議期待で下値はしっかりも、109円手前にはまだ売りが残る。
ドル円は108円台半ばからを買い下がりたいが無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《11/1 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.03  1.1152  120.49
高値  108.32  1.1172  120.94
安値  107.89  1.1128  120.36
終値  108.19  1.1166  120.80
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《11/1 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22850.77 -76.27
DOW   27347.36 +301.13
S&P    3066.91 +29.35
Nasdaq  8386.40 +94.04
FTSE   7302.42 +54.04
DAX   12961.05 +94.26
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《11/1 金曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=56.20(+2.02 +3.73%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1511.40(-3.40 -0.22%)
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《11/1 金曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(10月)8:00
結果 0.2%
予想 0.0% 前回 0.4%(前月比)
結果 0.0%
予想 -0.3% 前回 -0.4%(前年比)

【日本】
失業率(9月)8:30
結果 2.4%
予想 2.2% 前回 2.2%

有効求人倍率(9月)8:30
結果 1.57
予想 1.59 前回 1.59

【豪州】
生産者物価指数(第3四半期)9:30
結果 0.4%
予想 N/A 前回 0.4%(前期比)
結果 1.6%
予想 N/A 前回 2.0%(前年比)

【中国】
財新製造業PMI(10月)10:45
結果 51.7
予想 51.0 前回 51.4

【スイス】
消費者物価指数(10月)16:30
結果 -0.2%
予想 0.0% 前回 -0.1%(前月比)
結果 -0.3%
予想 0.0% 前回 0.1%(前年比)

小売売上高(9月)16:30
結果 0.9%
予想 N/A 前回 -1.0%(-1.4%から修正)(前年比)

SVME購買担当者景況指数(10月)17:30
結果 49.4
予想 45.3 前回 44.6

【香港】
小売売上高(9月)17:30
結果 -18.3%
予想 -25.6% 前回 -22.9%(-23.0%から修正)(価額ベース)
結果 -20.4%
予想 -28.5% 前回 -25.2%(-25.3%から修正)(数量ベース)

【英国】
CIPS製造業PMI(10月)18:30
結果 49.6
予想 48.2 前回 48.3

【ブラジル】
鉱工業生産指数(9月)21:00
結果 1.1%
予想 1.5% 前回 -2.1%(-2.3%から修正)(前年比)

【米国】
雇用統計(10月)21:30
結果 12.8万人
予想 8.5万人 前回 18.0万人(13.6万人から修正)(非農業部門雇用者数)
結果 3.6%
予想 3.6% 前回 3.5%(失業率)

民間部門雇用者数
結果 13.1万人
予想 8.0万人 前回 16.7万人(11.4万人から修正)

製造業雇用者数
結果 -3.6万人
予想 -5.5万人 前回 -0.5万人(-0.2万人から修正)

平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)
結果 3.0%
予想 3.0% 前回 3.0%(2.9%から修正)(前年比)

週平均労働時間
結果 34.4
予想 34.4 前回 34.4

労働参加率
結果 63.3%
予想 63.1% 前回 63.2%

建設支出(9月)23:00
結果 0.5%
予想 0.2% 前回 -0.3%(0.1%から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(10月)23:00
結果 48.3
予想 48.9 前回 47.8
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《11/1 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【英国】
英財務省
カーニー総裁の後任人事、12月12日に行われる英下院の総選挙後まで指名しない方針。

【中国】
*人民日報
30日のポンペオ氏の発言、米中関係が重要な時期に挑発的な言葉や行動は誤り、危険ですらある。

*中国商務省
中国の劉鶴副首相と、ムニューシン米財務長官、ライトハイザーUSTR代表が電話会談。
原則コンセンサスに達した。

【米国】
*ロス米商務長官
中国とのフェーズ1が良い形にまとまること歓迎。
署名の日程については、当初のAPEC会合と同時期を望む。
FRBの利下げは住宅セクターに良い影響与えるだろう。

*トランプ米大統領
雇用統計は予想よりもはるかに良い結果。

*ローゼングレン・ボストン連銀総裁
10月FOMCにおける反対票を説明。
これ以上の緩和の必要はない。

*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
現時点は最大雇用ではない。

*クラリダFRB副議長
利下げは経済を大きく支援。
今年はリスクは下向きに傾き続けた。
リスクはなお幾分下向き。
経済、金融政策は好位置にある。
我々はデータ次第で、すべての会合がライブ。
為替相場はインフレ目標に打撃を与えていない。
消費者の中に格差があるとは見ていない。
住宅市場の回復は成長に寄与。
経済は潜在成長の範囲。
賃金インフレに懸念はない。
景気拡大は終盤局面ではない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
米国の成長は鈍化した。
人口は高齢化し、米労働人口の伸びは鈍化。
移民システムはより高度人材にすべき。
世界経済の減速がエネルギー産業を圧迫。
高水準の企業負債に懸念。
成長鈍化の中では金融政策は緩和的であるべき。
貿易問題の不透明感が景気減速の大きな部分を占める。
設備投資は劇的に減少した。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
今年は3回の利下げが好ましい。政策は緩和的。
3%の賃金上昇は良いニュース。
労働者の交渉力は低下。
この先10年の成長見通しは2%。
世界経済と中国、欧州の減速が逆風。
設備投資は不確実性により抑制されている。

*ペロシ米下院議長
弾劾による市場への影響を懸念しない。
国家は市場の合衆国ではない。
民主党は弾劾を追求する義務がある。

*USTR
米中は貿易を巡り建設的な協議を行った。
米中協議は様々な分野で進展。
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《11/4 月曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.21  1.1165  120.83
高値  108.65  1.1175  121.11
安値  108.18  1.1125  120.77
終値  108.58  1.1128  120.83
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《11/4 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経   休み
DOW   27462.11 +114.75
S&P    3078.27 +11.36
Nasdaq  8433.20 +46.80
FTSE   7369.69 +67.27
DAX   13136.28 +175.23
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《11/4 月曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=56.54(+0.34 +0.60%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1511.10(-0.30 -0.02%)
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《11/4 月曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
小売売上高(9月)09:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)

小売売上高(インフレ調整前)(2019年第3四半期)09:30
結果 -0.1%
予想 0.3% 前回 0.2%(前期比)

【トルコ】
消費者物価指数(10月)16:00
結果 2.00%
予想 2.10% 前回 0.99%(前月比)
結果 8.55%
予想 8.60% 前回 9.26%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(10月)17:55
結果 42.1
予想 41.9 前回 41.9(製造業PMI(購買担当者指数))

ユーロ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(10月)18:00
結果 45.9
予想 45.7 前回 45.7(ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数))

【米国】
製造業新規受注(9月)0:00
結果 -0.6%
予想 -0.5% 前回 -0.1%(前月比)

耐久財受注(確報値)(9月)0:00
結果 -1.2%
予想 -1.1% 前回 -1.1%(前月比)
結果 -0.4%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(コア・前月比)
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《11/4 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
賃金が上昇するばでは、最大雇用とはいえない。
リスクに関するバランスは現時点で下向き。
米経済の回復期間において従来の金融政策は平均して引き締め過ぎだった。
FEDは利上げを急ぐべきではない。
欧州や中国を含めた世界経済は減速しており、米国もその影響を免れるものではない。
FEDにはマイナス金利が必要だと思わないが、可能性は排除せず。
(CNBCで)

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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
豪中銀政策金利 12:30
予想 0.75% 現行 0.75%

【英国】
CIPS非製造業PMI(10月)18:30
予想 49.8 前回 49.5

【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(9月)19:00
予想 N/A 前回 -0.5%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.8%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(9月)22:30
予想 N/A 前回 -9.6億カナダドル

【米国】
貿易収支(9月)22:30
予想 -530億ドル 前回 -549億ドル

ISM非製造業景気指数(10月)6日0:00
予想 53.4 前回 52.6

【NZ】
失業率(第3四半期)6日6:45
予想 4.1% 前回 3.9%

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【1日の市場】雇用統計予想を上回る

 注目された雇用統計は
非農業部門雇用者数が予想を上回ったうえに、前回値が大幅上方修正と好結果。
前回値よりは今回の数字が弱めも、GMのストの影響が入っているため
想定よりも強めとの認識が広がった。
ISM製造業はやっよわく、こちらはネガティブ。
ドル円は108円ちょうど前後での推移から108円台前半にしっかりと戻してきた。
12月の利下げ期待後退が意識される展開に。

【4日の市場】米中協議期待広がる

 週明けは堅調地合いが広がった。
先週末からの地合いが継続。米雇用統計の強さなどが背景に。
さらに米中協議について、第1弾合意期待が広がったことがドル円を支えている。
ドル円は108円台後半まで上昇。
ACEAN関連でタイを訪問したロス商務長官第1弾合意への前向きな姿勢や、
欧州、日本との自動車メーカーとの話し合い両行発言などが支えに。

【本日の見通し】ドル高円安期待広がる

 ドル円は米中協議期待でしっかりとなっている。この語の長期的な合意に関する警戒感は残るが、今月のどこかのタイミングでの第一弾合意正式署名への動きが期待されており、それにより米中貿易戦争が一服するようだと、世界経済への悪影響も緩和との期待から、ドル円だけでなく、クロス円などにも影響するリスク選好の動きに。
 米株の堅調地合いなどもあり、ドル円は上を期待する動き。前回の上トライの際に109円台での重さが意識されたこともあり、ここからの買いに慎重姿勢も一部で見られるが、下がったところでは買いが出る流れだけに、108円台後半でのレンジを中心に109円台を意識する展開が期待されるところ。
 
 12時半に予定されている豪中銀金融政策理事会は据え置き見通しが濃厚。声明での変化もそれほどなさそうで無風通過が期待されるところか。声明で楽観的な姿勢が強調されると豪ドル買いも。

本日の戦略】押し目買い

 押し目買いの動きが期待されるところ。
米中協議期待で下値はしっかりも、109円手前にはまだ売りが残る。
ドル円は108円台半ばからを買い下がりたいが無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中