ドル円109円台前半推移、トランプ大統領発言で売りの場面も

ドル円109円台前半推移、トランプ大統領発言で売りの場面も

ユーロドル、ポンドドルでもドル高目立つ展開に

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【東京市場】米中協議期待継続も、少し調整も

 昨日の海外市場で米中が段階的関税撤廃で合意との報道が流れドル高円安の流れが強まって迎えた8日の東京市場。ドル円はホワイトハウス関係者の米中協議に非常に楽観的との報道もあり、ドル高円安の動きが強まり、午前中に一時109円40銭近辺まで。もっともNY市場での高値を超えきれず、少し調整。
 トランプ大統領の弾劾調査を行っている下院の委員会が大統領首席補佐官代行を本日召喚との報道が警戒感を誘い、調整が入った面も。もっとも、NY市場午後の安値近辺までの動きにとどまり、その後は少し戻してもみ合いに。下値しっかり感が継続する展開となった。

 豪中銀四半期金融政策報告が発表された豪ドルは少し頭の重い展開。報告自体は大きなサプライズ間話。米中協議進展期待で昨日の海外市場で対ドルで0.6910台まで上昇も調整の動きに。

【ロンドン市場】ドル円しっかり

 東京午前の調整が109.15近辺で止められたことで、買い安心感。
109円40銭台を再びつける動きに。

 ユーロドルが1.10台前半推移などドル買いが目立つ展開に。
独財務相会見で財政支出増額についての積極的な姿勢が見られず
ユーロ売りが入った面も。
 

【NY市場】トランプ発言が重石

 トランプ大統領が
「米国は中国と関税撤廃で合意していない」と発言。
中国商務省が合意を発表した同件については
米政権内で強い反対との報道もある中
大統領がまだ決まっていない状況に言及したことでドル売りが広がった。
ドル円は一時東京午前の安値を下回る109.10近辺、
もっとも少し戻して週末に。
ユーロやポンドは対ドルでも頭が重い

【本日の見通し】基調はしっかりもここからの買いには慎重

 ドル円は109円台前半での推移。
大台を維持しての動きが続いており、基調はしっかり。
もっとも109.50から110円にかけては売りが意識される水準だけに
高値での買いには慎重。
米中協議の署名への動きは大詰めも、両国の条件交渉が続く中で
好悪材料が入り混じりやすく、
一気の上昇も難しい。

 ドル円は109円台前半のレンジを中心に上を意識も
109円割れではいったん調整の動きが強まる可能性に要注意。

 ユーロドル、ポンドドルでのドル買いが続いており、こちらの面でもドルはしっかり。
ユーロドルは1.10割れの動きも。
ポンドはより売り圧力が強い。先週木曜日の英中銀金融政策会合(MPC)で流れが少し変わった印象。

【本日の戦略】押し目買い

 流れは変わらずも109円台半ば近くは買いに回りたくないところ。
基本は押し目買いか。
デイトレは大台割れでストップ。スウィングは少しゆっくりと買い下がりも108.50割れはストップ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《11/8 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.28  1.1050  120.76
高値  109.48  1.1055  120.88
安値  109.08  1.1017  120.22
終値  109.26  1.1018  120.38
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《11/8 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23391.87 +61.55
DOW   27681.24 +6.44
S&P    3093.08 +7.90
Nasdaq  8475.31 +40.80
FTSE   7359.38 -47.03
DAX   13228.56 -60.90
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《11/8 金曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=57.24(+0.09 +0.16%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1462.90(-3.50 -0.24%)
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《11/8 金曜日に発表された主な経済指標》

【中国】
貿易収支(10月)12:11
結果 3,013億元
予想 3,039億元 前回 2,752億元(元建てベース)
結果 428.1億ドル
予想 401.0億ドル 前回 396.5億ドル(ドル建てベース)

【日本】
景気動向指数(速報値)(9月)14:00
結果 92.2
予想 92.2 前回 91.9(景気先行指数)
結果 101.0
予想 101.0 前回 99.0(景気一致指数)

【スイス】
失業率(10月)15:45
結果 2.2%
予想 2.2% 前回 2.1%(季調前)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(季調済)

【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(9月)16:00
結果 211億ユーロ
予想 195億ユーロ 前回 164億ユーロ(162億ユーロから修正)

ドイツ経常収支(9月)16:00
結果 255億ユーロ
予想 191億ユーロ 前回 173億ユーロ(169億ユーロから修正)

【カナダ】
住宅着工件数(10月)22:15
結果 20.20万件
予想 22.00万件 前回 22.11万件(22.12万件から修正)(住宅着工件数)

住宅建設許可(9月)22:30
結果 -6.5%
予想 -2.0% 前回 5.6%(6.1%から修正)(前月比)

雇用統計(10月)22:30
結果 -0.18万人
予想 1.50万人 前回 5.37万人(雇用者数)
結果 5.5%
予想 5.5% 前回 5.5%(失業率)

卸売在庫(確報値)(9月)00:00
結果 -0.4%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(11月)00:00
結果 95.7
予想 95.5 前回 95.5
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《11/8 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*ホワイトハウス当局者 
中国と近く合意に達することに非常に楽観的。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
FRBの現行政策はどちらかといえば緩和的。現状維持にかなり満足。
さらなる調整の決定には向こう数カ月のマクロ・ミクロ含めたデータの検討。
新規雇用と雇用者の引き留めに苦労しているとFRBの調査。
完全雇用を少し超えた可能性があると個人的には考えている。
貿易の不確実性、大半の企業にとっては問題ではない。
今年の投票権があれば前回10月の政策金利据え置きを主張、利下げに反対票を投じていた。
利下げに盛り上げにも私はオープン。
追加利下げの必要性を感じるには見通しの変化をみる必要がある。
インフレの状況はかなり健全

*トランプ大統領
米国は中国と関税撤回で合意していない
中国は部分的な関税撤廃を望んでいる。
全面的な関税撤廃はしない。
アイオア州での習主席との調印は可能。
米国内での調印を計画。
中国は合意を望んでいる。

【豪州】
*豪中銀四半期金融政策報告 
市場価格の見通しベースで2020年半ばには利下げの機会
3カ月前から経済見通しはわずかな変化
2020年6月時点でのGDP見通しは前回の2.75%から2.50%に。
住宅投資の減少がGDPを引き下げ
消費は徐々に引き合えられる
基調インフレ率が2%に達する見通しは6カ月先送りされ2021年12月に
必要であれば追加利下げの用意

【ユーロ圏】
*ショルツ独財務相
われわれは真のリセッションには近づいていない。
貿易の緊張によって成長が鈍化しているのだ。
景気の鈍化は「人災」だ。
貿易の緊張が収まれば世界経済の良い影響与えるだろう。
われわれは常に高水準の公共投資によって極めて拡張的な財政政策を行ってきた。
(景気刺激的な財政支出についての質問で)

【英国】
*スタージョン英SNP党首
ハングパーラメントとなった場合、SNPは保守党を政権から締め出すために攻撃的な連立を模索する。

【米国】
* ナバロ米大統領補佐官
米国は12月15日の対中関税発動を延期するつもり。
(米FOX)

*ロス米商務長官
米国はベトナムに対する貿易赤字を直ちに削減する必要。

*米政府報道官
ホワイトハウスは一部の米中貿易合意について楽観的。
合意に達すれば、一部の関税を撤廃する可能性がある。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(9月)8:50
予想 0.9% 前回 -2.4%(前月比)
予想 7.7% 前回 -14.5%(前年比)

国際収支(9月)8:50
予想 462億円 前回 509億円(貿易収支)
予想 16846億円 前回 21577億円(経常収支)
予想 16613億円 前回 17203億円(経常収支・季調済)

【英国】
GDP・速報値(第3四半期)18:30
予想 0.4% 前回 -0.2%(前期比)
予想 1.1% 前回 1.3%(前年比)

鉱工業生産(9月)18:30
予想 0.2% 前回 -0.6%(前月比)
予想 -1.1% 前回 -1.8%(前年比)

製造業生産高(9月)18:30
予想 0.1% 前回 -0.7%(前月比)
予想 -1.3% 前回 -1.7%(前年比)

商品貿易収支(9月)18:30
予想 -100.00億ポンド 前回 -98.06億ポンド

【インド】
鉱工業生産(9月)21:00
予想 -2.3% 前回 -1.1%(前年比)

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中