ドル円調整、ポンドもファラージ党首発言重い

ドル円調整、ポンドもファラージ党首発言重い

NZ中銀インフレ見通し引き下げ、今日の利下げ期待強まる

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【東京市場】ドル円は109円10銭台

 ドル円は109円10銭台を回復。日経平均が後場になって上げ幅を拡大し150円を超える動きとなりドル円の支えに。昨日香港デモの影響で大きく下げ、今日も午前中はマイナス圏での推移が見られた香港ハンセン指数が安値から1%を超える上昇を見せたことなども、ドル買い円売りに寄与した。朝方1.9050%前後まで下げていた米10年債利回りが1.93%前後まで上昇するなど、市場全体にリスク選好の動き。

 やや目立ったのがNZドルの売り。午前のNZ中銀四半期インフレ見通し報告で、1年後、2年後のインフレ見通しが引き下げられ、NZドル売りを誘った。対ドル、対円で値を落としており、NZドル円は朝の69円台半ば前後から一時69円05銭前後まで値を落とした。

【ロンドン市場】ドル円109.29円まで

 東京午後のドル買い円売りの流れが続き、朝方109.29近辺まで。
株高を受けたリスク選好が主導でクロス円も軒並みの上昇。
ポンドは、昨日は317選挙区で保守党と争わずと発言しポンド高を誘った
ブレグジット党のファラージ党首がこれ以上の保守党支援はないと発言し
ポンドが反落する場面も。
 

【NY市場】トランプ講演反応薄

 注目されたNYエコノミッククラブでのトランプ大統領講演は
米中通商協議について、これまで通り
「中国は合意を望んでいる。近く大きな合意が実現する可能性がある」と述べるにとどまり
その他発言も目立った新味なく市場の反応は限定的に。

 ドル円は調整ぬ語気が広がる中で108円台を付けるなど調整の動き。
もっとも108円台を売り込む勢いもなく
もみ合いが続く展開に。

【本日の見通し】ドル円は様子見

 ドル円は109円ちょうど前後での推移。
基調はまだ上方向も突っ込んだ買いには慎重。
目立った材料も見えず、動きにくい展開に。

 108円台後半の堅調さが意識されると上をトライする流れは継続とみられるが
109円30銭近辺が重くなった印象もあり、朝の動きはまずは調整から入る可能性も。

 NZ中銀は利下げが濃厚。今年3回目の利下げで豪ドルに金利が並ぶ展開。
インフレ見通しの引き下げが見られるなど、利下げへのハードルが下がっているだけに
一部で期待が残る据え置きが選択されるとサプライズに。

【本日の戦略】押し目買い

 押し目は依然として買い。流れはまだ上方向という印象。
108円台での買い場探しで108円台半ば割れでストップが基本か。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《11/12 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.05  1.1033  120.31
高値  109.29  1.1039  120.64
安値  108.92  1.1003  119.95
終値  109.01  1.1009  120.02
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《11/12 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23520.01 +188.17
DOW   27691.49 変わらず
S&P    3091.84 +4.83
Nasdaq  8486.09 +21.82
FTSE   7365.44 +36.90
DAX   13283.51 +85.14
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《11/12 火曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=56.80(-0.06 -0.11%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1453.70(-3.40 -0.23%)
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《11/12 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
マネーストックM2(10月)8:50
結果 2.5%
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)

【シンガポール】
小売売上高(9月)14:00
結果 1.9%
予想 0.9% 前回 -1.3%(前月比)
結果 -2.2%
予想 -3.0% 前回 -4.1%(前年比)

【英国】
失業率(10月)18:30
結果 3.4%
予想 N/A 前回 3.3%

ILO失業率(9月)18:30
結果 3.8%
予想 3.9% 前回 3.9%(3カ月)

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(11月)19:00
結果 -2.1
予想 -13.0 前回 -22.8

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《11/12 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ大統領
米国は殺傷力の高い兵器の不当な使用を非難する。
香港警察・デモ参加者が共に暴力的な対立を鎮静化させ、回避する責任がある。

*国際決済銀行(BIS)
GEM議長及びおよびECC委員長として、パウエルFRB議長を任命。
現在同職にあるカーニー英中銀総裁の後任として来年2月1日付で就任。

*米政治専門サイトポリティコ
トランプ大統領がEU製自動車への関税発動の決定を6カ月先送りする見通し。

*トランプ大統領
FRBの利下げペースは遅すぎる。
FRBは他国と比較して米国を不利な状況に置いた。
法人税率の引き下げは可能。
EUには高い貿易障壁がある。
中国は合意を望んでいる。
近く大きな合意が実現する可能性がある。
中国との合意なければ、関税を引き上げる。

*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
前回の利下げ決定には反対した。
今は立ち止まって、どう物事が推移するか様子を見ている。
目標より若干低いインフレを懸念していない。
マイナス金利のハードルは非常に高い。
次の下振れには巨額の財政刺激策が必要になる可能性。

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
大統領は楽観的だが、対中合意は良いものである必要。
関税撤廃が第1段階の一部となる可能性。
対中合意が最終的にまとまるまで関税の調整はない。
米国にマイナス金利が必要だとは思わない
大統領は自身に減税第2弾の検討を要請。
新税制は数ヵ月間公表されないだろう。

【NZ】
*NZ中銀 
二年後インフレ率を前回の1.86%から1.8%に引き下げ。
NZ中銀インフレ率見通し第4四半期()内は前回2019年第3四半期時点
1年後 1.66%(1.71%)
2年後 1.80%(1.86%)
5年後 1.96%(1.94%)
10年後 2.02%(2.05%)

【中国】
*中国環球時報
香港警察を支持、発砲の正当性を主張。
過激化するデモ隊は凶悪な行為は過激派組織ISISIのようなテロリストと変わらない。
中国武装警察と中国軍香港駐留部隊が香港警察をバックアップしている。

【英国】
*ファラージ・ブレグジット党党首
これ(昨日発表した方針)以上の保守党支援はない。

【ユーロ圏】
*クーレECB理事
ユーロ短期金利(ESTR)に関するリスクは上方圧力に直面している。
潤沢な流動性が短期金利の水準を保証するものではない。
ECBはバランスシートの拡大を検討する可能性も。

*メルシュECB理事
中銀には、厳密に定義された狭い範囲での使命が必要。

*独ZEW
国際的な経済政策の環境が近い将来に改善するとの期待が増している。
これが11月ZEW指数の大幅改善の説明要因となっている。
英国とEUの合意で管理された離脱の可能性が顕著に高まった。
米国のEU製自動車に対する関税賦課の可能性がここ数週間で低下。
米中通商合意の可能性が高まっている。

*デギンドスECB副総裁
インフレ期待は安定していない。
景気後退の可能性は見ていない。
しかし、長期の低成長は脅威。
ECBは政策の副作用に注意を払ている。
選択しは尽きていない。必要ならさらに追加できる。
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《本日予定されている主な経済指標》
【韓国】
失業率(10月)8:00
予想 3.5% 前回 3.4%

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(11月)8:30
予想 N/A 前回 -5.5%(前月比)

【日本】
国内企業物価(10月)8:50
予想 1.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 -0.3% 前回 -1.1%(前年比)

【NZ】
NZ中銀政策金利 10:00
予想 0.75% 現行 1.00%

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(10月)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(10月)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(9月)19:00
予想 -0.2% 前回 0.4%(前月比)
予想 -2.3% 前回 -2.8%(前年比)

【英国】
小売物価指数(10月)18:30
予想 -0.1% 前回 -0.2%(前月比)
予想 2.2% 前回 2.4%(前年比)
予想 2.2% 前回 2.4%(除くモーゲージ利払い・前年比)

消費者物価指数(10月)18:30
予想 -0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.7%(前年比)
予想 1.7% 前回 1.7%(コア・前年比)

生産者物価指数(10月)18:30
予想 -1.0% 前回 -0.8%(仕入・前月比)
予想 -4.6% 前回 -2.8%(仕入・前年比)
予想 0.0% 前回 -0.1%(出荷・前月比)
予想 0.9% 前回 1.2%(出荷・前年比)
予想 1.5% 前回 1.7%(出荷コア・前年比)

【南アフリカ】
小売売上高(9月)20:00
予想 1.9% 前回 1.1%(前年比)

【ブラジル】
小売売上高(9月)21:00
予想 2.1% 前回 1.3%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(8日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -0.1%(前週比)

消費者物価指数(10月)22:30
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.4% 前回 2.4%(食品エネルギー除くコア・前年比)

山岡和雅

山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、MINKABU PRESS 外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中

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