ドル円110円台の重さ続く

ドル円110円台の重さ続く

欧州通貨成長見通し引き下げなどで一時売りも続かず

ポンドは四半期インフレ方向後いったん売りも強く切り返す
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《2/7 木曜日》    
  ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.97  1.1362  124.95
高値  110.09  1.1368  125.07
安値  109.61  1.1325  124.35
終値  109.82  1.1341  124.55
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《2/7 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  20751.28 -122.78
DOW   25169.53 -220.77
S&P    2706.05 -25.56
Nasdaq  7288.35 -86.93
FTSE   7093.58 -79.51
DAX   11022.02 -302.70
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《2/7 木曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=52.64(-1.37 -2.54%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1314.20(-0.20 -0.02%)
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《2/7 木曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
景気先行指数・速報値(12月)14:00
結果 97.9
予想 97.9 前回 99.1

景気一致指数・速報値(12月)14:00
結果 102.3
予想 102.2 前回 102.9

【インド】
インド中銀政策金利 15:15
結果 6.25%
予想 6.50% 前回 6.50%

ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(12月)16:00
結果 -0.4%
予想 0.8% 前回 -1.3%(-1.9%から修正)(前月比)
結果 -3.9%
予想 -3.4% 前回 -4.0%(-4.7%から修正)(前年比)

【英国】
ハリファックス住宅価格(1月)17:30
結果 -2.9%
予想 -0.7% 前回 2.5%(2.2%から修正)(前月比)

英中銀政策金利(2月)21:00
結果 0.75%
予想 0.75% 前回 0.75%(英中銀政策金利)

資産買入枠
結果 4350億ポンド
予想 4350億ポンド 現行 4350億ポンド

【米国】
新規失業保険申請件数(01/27 – 02/02)22:30
結果 23.4万件
予想 22.1万件 前回 25.3万件(前週比)

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《2/7 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*パウエルFRB議長
FRBが何をしているかの国民の理解が進めば、金融政策はよりよく機能。
我々は行動が透明であろうと努める。
採用しているモデルについてより開示を進める。
金融当局は非政治的な方法で機能する。
労働参加率が他国に比べて低いことは懸念材料。

*クオールズFRB副議長
米国の労働市場は極めて堅調。インフレは依然として抑制的。
金融は安定しておりリスクは抑制されている。
金融セクターのショック吸収には十分な余地。
リーマンショック前に比べてすべてが力強い。

*イエレン前FRB議長
FRBが再び利上げする可能性が考えられないわけではない。
世界経済が本格的な不調に陥り影響が波及した場合は次の動きが利下げとなる可能性もある。
年初時点は年4回の利上げを見込みつつ、
中国経済状況などを考慮して年末の1回の利上げにとどめた2016年の状況に似ている。

【ユーロ圏】
ECB月報
経済統計は世界成長モメンタムが緩やかになる兆候示す。
下方リスクが増大してきている。
労働コストの上昇圧力は物価全般への上昇圧力に波及していない。
今後数か月はインフレが鈍化する見込み、石油価格低下の影響。

*EU
2019年ユーロ圏成長見通しを1.3%に下方修正、従来1.9%
2019年イタリア成長見通しを0.2%に下方修正、従来1.2%

*モスコビシEU委員
経済のスローダウンは従来予測よりも長引く見込み。
イタリアの財政政策については相当の不透明感がある。

*トリア伊財務相
イタリアの成長鈍化は一時的、リセッション入りではない。
経済成長を回復させるための多くの手段を有している。

*EU報道官
ユンケル委員長はメイ英首相に離脱合意の再交渉はしないと伝えた。

【英国】
*英中銀
政策金利を9対0で据え置き決定。
資産購入枠を9対0で据え置き決定。
CPIは今後数か月に一時的に2%を下回る見通し。
ブレグジットは経済データにボラティリティー高まること意味する。
予測は今後3年間で1回の利上げを前提にしている。
第1四半期GDPは0.2%上昇と見込む。
生産性上昇の見通しは前回よりも弱まる。
供給の増加は1.5%を若干下回る見込み。
3年間で経済の超過需要は0.75%と予想。

英中銀四半期インフレ報告 
今後2年、3年先のインフレは2.1%に。
2019年成長見通しを1.7%から1.2%に引き下げ。
2020年成長見通しを1.7%から1.5%に引き下げ。

*カーニー英中銀総裁 
ブレグジットのモヤが緊張を高めている。
経済は合意なき離脱の準備をしていない。
移行期間なき離脱にも備えていない。
合意なき離脱は相当な経済の収縮を招く。
離脱への不透明感が住宅市場や消費に影響を与えている。
英中銀は、しばらくは不透明感が増すと想定している。
英経済ファンダメンタルズは健全。
労働市場は引き締まっている。
離脱合意が早まること明確になれば、英経済上向きに。
ブレグジットに対する金融政策対応はオートマチックではない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
FRBは一旦立ち止まり辛抱強くいられれば、良い結果をもたらす。
2018年の米経済は非常に好調で3%成長。
2019年は財政刺激策の効果が徐々に衰える。
経済は利上げの蓄積された影響を感じている。
2019年の成長は2%を見込む。
逆風は世界経済の減速。
現在は中立金利に隣り合わせ。
金融政策は緩和的にも引き締め気味にもならないと考える。

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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
国際収支(12月)8:50
予想 1324億円 前回 -5591億円(貿易収支
予想 4693億円 前回 7572億円(経常収支
予想 15016億円 前回 14387億円(経常収支・季調済)

【スイス】
失業率(1月)15:45
予想 2.4% 前回 2.4%(季調済)
予想 2.7% 前回 2.7%(季調前)

【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(12月)16:00
予想 165億ユーロ 前回 204億ユーロ(205億ユーロから修正)

ドイツ経常収支(12月)16:00
予想 233億ユーロ 前回 214億ユーロ

【カナダ】
住宅着工件数(1月)22:15
予想 20.50万件 前回 21.34万件

失業率(1月)22:30
予想 5.7% 前回 5.6%

雇用者数(1月)22:30
予想 0.50万人 前回 0.78万人(0.93万人から修正)

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【東京市場】110円超えは依然重い

 ドル円は109円台後半でのレンジ取引が中心となった。このところの頭を抑える110円台では買いが続かず、朝方、午後と二回のトライも、昨日NY市場午後と同様に頭を抑えられた。もっとも、朝の110円トライからの調整が109円73銭近辺で抑えられるなど、下値もしっかり。

 昨日のロウ中銀総裁発言以降売りが出る豪ドルは、節目の0.71をしっかりと割り込む動きに。朝方から何度からの0.70台をトライも、すぐに値を戻していたが、午後に入って売りが強まった。年内の利下げ期待が広がる展開となっており、大きな売り圧力となっている。

【ロンドン市場】ドル高強まる

 欧州通貨安ドル高が主導してドル買いの動きに。
EU月報での成長見通し引き下げ
英中銀四半期インフレ報告での成長見通し引き下げなどが重石となり
両通貨が対ドルで売りがでた。
ユンケル欧州委員長と会談したメイ首相は
委員長に再交渉を拒否され、こちらもポンド売り材料。

 ドル全面高基調の中でドル円は110円09銭近辺まで上昇の場面も続かず
欧州通貨売りが強まるとクロス円の下げもあって109円70銭台に。

【NY市場】ドル円は110円台が重い

 ドル円は一時109円60銭台も値を戻す格好に。
下値では買い意欲が強い展開に。

 売りが広がっていた欧州通貨も買い戻しが優勢。
突っ込んだ売りへの警戒感も。

 ポンドの買い戻しはよりしっかりしており、ポンドドルは1.30手前まで。
成長の下方修正がこれまでの指標から想定済みで
イベントクリアという印象に。
また、今後の利上げ見通しを維持した格好としたことを好感した。
ユンケル欧州院長の再交渉拒否も
月内の再会談見通しで、懸念が後退。

【本日の見通し】レンジ取引続く

 ドル円は110円超えでの慎重な動きが続いている。
ドル円は109円台後半推移。

 もっとも流れはまだ上方向という印象。
ユーロドルでのユーロ売りドル買い基調が広がると
ドル全面高基調も。

 目立った材料がないだけに、やりにくさはあるが
上値トライを期待。
 
 ただ、3連休を前にした東京勢は様子見に徹する可能性も高い。
基本はレンジ取引という流れは変わらず。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ買いを避けたい展開。
ドル円は109円台でなるべく低いところの買いを狙う
110円超えでの売り意欲は継続。
どこかで超えていく可能性はありそうだが、
超えてからの買いのリスクが大きいという印象に。
上値を追う場合は、勢いをよく確認したい。
109円台半ば割れで短期はストップ。
もう少し流れに持つならば、109円台は買い下がりたいところ。
こちらも109円割れではストップという印象。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中