【来週の注目材料】前回はサプライズも、今回は堅調?<米雇用統計>

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月一ビッグイベントはドル高を支えるか

ゴールデンウイークの真っただ中、来週の市場では大きなイベントが二つ予定予定されています。1日、2日の米連邦公開市場委員会FOMC)と、4日の米雇用統計です。

 今回は為替市場で月一のビッグイベントとなっている雇用統計を見てみましょう。

前回の解説

 前回の雇用統計(3月分)は非農業部門雇用者数(NFP)の予想以上の弱さが目立ちました。
 3月のNFPは前月比+10.3万人と、2月の+32.6万人(速報時点+31.3万人)から大きく減少。
2月の数字が強すぎたこともあり、元々少し鈍化見込みで、予想は+18.5万人でしたが、それと比べても弱い数字でした。予想値が4.0%と、0.1%低下見込みとなっていた失業率も、2月と同じ4.1%にとどまり、6か月連続の横ばいとなりました。労働参加率は62.9%と2月の63.0%から低下となっており、雇用統計は総じて弱い結果となりました。

 もっともインパクトのあった雇用者数に関しては、好天候に恵まれて強めに出た2月の反動分と考えると、そこまで弱いとは言い切れないところも。月毎にはどうしてもぶれますので、1-3月期の平均としてみると、+20.2万人と20万の大台を維持しています。

 なお、インフレ関連との関係で注目度が上がっている平均時給は予想通り。前月比+0.3%、前年比+2.7%となりました。予想通りとはいえ、2月からは伸びており、こちらはまずまずです。

今回の見通し

 こうした状況を受けて、今回の雇用統計です。

 非農業部門雇用者数の予想は+18.5万人と、伸びが回復見込み。20万人の大台には乗らない見込みとなっていますが、前回・前々回の数字が前回発表時点通りだとすると、予想通りの水準ならば、3か月平均で20万を超える水準であり、比較的堅調な数字といえます。
 失業率は4.0%に低下見込みです。平均時給は前月比+0.2%、前年比+2.7%で、ほぼ3月分と同水準見込みです。

 予想前後の数字が出てくると、米雇用市場は堅調な状況を維持という印象をうけます。6月の利上げ見通しを支え、ドル高基調が継続の見込み。
 ただし、前回が弱かった分、2か月続けて弱めに出てくると市場の警戒感を誘いますので、その点には要注意です。 

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など