【FOMC直前チェック】今回は無風も、次回の利上げに向けて声明に注意<米連邦公開市場委員会>

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基本は無風通過か

 先週は、日銀金融政策決定会合やECB理事会が開かれました。ともに事前予想通りの現状維持で、大きな波乱なく通過といったところでした。
 続いて、今週ですが、1日、2日に米連邦公開市場委員会FOMC)が開催されます。

 こちらも、金融政策の現状維持がほぼ確定的です。
 今年あと2回もしくは3回の利上げが期待されているFOMCですが、基本的には議長会見とFOMCメンバーによる経済・物価・金利などの見通しが発表される回での金利変更が見込まれています。
(FOMCは年8回開催され、そのうち、会見・見通し発表がある回と無い回が交互に4回ずつ)
 今回はそうした重要回には当たっていないうえ、前回利上げしたところということもあり、基本的に現状維持の見込みです。

今回の見どころ

 では、なにも見なくていいかというと、そういうわけではありません。注目はFOMC声明の内容です。

 6月のFOMCでの利上げがほぼ確定的といわれる中で、今回のFOMCでの声明で利上げに向けてどこまで前向きな姿勢を示してくるのかがポイントとなります。

 利上げを実施した前回3月のFOMCでの声明は、雇用市場に関する自信を示したものの、家計支出や設備投資の伸び鈍化などに言及し、インフレについても現状についてはやや慎重な表現を見せました。

 では弱気・慎重化というと、今後については、経済状況が政策金利のさらなる緩やかな引き上げを正当化する形で進むと予測すると自信を示す表現に。

 また、その後公開されたこの時のFOMCの議事要旨を見ると、メンバーに見通しは基本的に楽観的なものに。また、リスクバランスについても下方リスクに言及せずと前向きな姿勢が見られています。

 こうした状況を考えると、今回の声明では比較的前向きな姿勢が示されそうです。直前の小売売上高の好結果など家計支出についての明るい兆候を、どこまで評価するかなどが注目されます。

 また、米中を中心とした通商問題が、今後の見通しにどこまで影響を与えているのかなども注目のポイントとなります。

山岡和雅

minkabu PRESS編集部 山岡和雅

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶグループに入り、現在、株式会社みんかぶ編集部外国為替情報・商品先物情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」スバル舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香出版社など