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明日のGDPから年末までの流れを読む

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外国為替マーケット情報|2014/08/12

今回と次回、2回にわたって少し長めのドル円に関する見通しをお話ししたいと思います。明日、日本の第2四半期GDP速報値の発表が予定されています。第2四半期については、消費増税の駆け込み反動から成長率が大きく低下すると見られていましたが、先月末に発表された総務省の家計調査が想定外の内容だったことから、多くのエコノミストが直前での見直し(下方修正)を進めています。現在の市場コンセンサスは前期比年率-7.0%です。

<資料>日本GDPの推移(前期比)
無題
出所:Bloomberg 右端の数値は今回の予想値 単位:%

仮に今回、市場が予想する以上に悪化となれば、どうなるのでしょうか?当然、今回の中身の検証を行うとともに7~9月期の数値が当初予定していたものになるのか否か、再検証を行うことになるでしょう。7~9月期の下方修正は安倍政権にとって致命的です。と言うのも、来年の消費増税の判断に大きな影響を与えるからです。株高・円安は安倍政権の支持率の生命線、なりふり構わぬ手を打ってくることが予想されます。その1番手として考えられるのが、GPIFの基本ポートフォーリオの見直しです。9月にも公表されると言われていますが、前倒ししてくることが考えられます。これは日本株のサポート要因として機能するでしょうし、株がしっかりとなれば、為替市場にとっても円安の方向に徐々にシフトしていくことが考えられます。

それでも9月以降の経済指標が冴えないものとなった場合、二の手として考えれるのが、日銀による追加緩和です。その可能性が高まるのは10月末。10月については日銀政策会合は2回予定されています。7日と31日です。あらかた7~9月期の内容を検証することを考えると、31日に追加緩和実施→「10月末買い・4月末売り」の波に乗るというのが私のシナリオです。折しも、今年は米国中間選挙(11/4)が実施される年にも当たります。米国中間選挙後の米株価は来年にかけて上昇する傾向が高く、年末にかけてドル円は円安が進むのではないかと考えています。

なお、次回の当欄で「10月末買い・4月末売り」についてお話ししたいと思います。

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比嘉 洋|マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント

比嘉 洋

米金利の裁定取引に長く従事。 相場の読みには定評があり、人気ストラテジストとして活躍中!