地政学的リスクの高まりで円買い強まる_8/7

【著者】

7月29日以来の101円台後半

昨日の海外時間には、地政学的リスクに対する懸念の高まりなどから円買いが強まって、ドル円はストップ・ロスを巻き込んで一時7月29日以来の101円台後半まで下落しました。

欧州時間、各国株価が軟調に推移し、米長期金利も低下する中円とドルが買われ、ドル円は102.20円台まで、ユーロ円は136.40円台まで、ユーロドルは1.3330台まで下落しました。

NY時間にはいると、各国株価と米長期金利が下げ幅を縮める展開となったことからドル円は102.40円台まで、ユーロ円は136.70円台まで、ユーロドルも1.3350台まで反発しました。

この間ウクライナ・ロシア情勢では、ウクライナ大統領補佐官が「ロシアが平和維持軍を派遣すれば侵攻とみなす」「ロシア平和維持軍の派遣には行動で対応する」、米国防長官が「ロシアによるウクライナ侵攻の脅威は現実」、プーチン露大統領が「制裁国からの食料輸入を禁止する」などと述べたと報じられ、地政学的リスクに対する懸念が高まっていました。

NY時間午後にはいって、円買いが強まるとドル円のストップ・ロスの売りオーダーが誘発され、ドル円は101.80円付近まで、ユーロ円は136.10円台まで下落し、全般的にドル売りが強まったことからユーロドルは1.3380台まで上昇しました。ストップ・ロスが一巡すると円が売り戻され、ドル円は102.10円台まで、ユーロ円は136.60円台まで反発しました。

東京時間にはいって、発表された豪・7月雇用統計が弱い結果だったことから豪ドルが売られています。

今日の海外時間には、英中銀(BOE)金融政策委員会、欧州中銀(ECB)理事会が開催されるほか、独・6月鉱工業生産、米・新規失業保険申請件数の発表が予定されています。

BOE、ECBともに政策の変更はない見通しですが、ECB理事会後のドラギ総裁の会見で、資産担保証券の買い入れに関して、準備の進捗が発表される可能性があります。その場合は量的緩和へのECBの本気度が見えることでユーロ売りが強まると予想します。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト