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米大統領イラク空爆承認でリスク回避の円買い強まる_8/8

【著者】

米長期金利低下も円買いの要因

昨日の海外時間にはドラギECB総裁の発言を受けてユーロが売られた一方、米長期金利が低下したことから円買いが強まりました。

欧州時間序盤、BOE金融政策委員会、ECB理事会が開催されていることもあって様子見気分が強まって、各通貨ペアとも狭レンジ内の取引きに終始しました。その後、BOE、ECBともに大方の予想通り金融政策の据え置きを発表しましたが、相場に与えた影響は極めて限定的なものでした。

NY時間にはいって、ドラギECB総裁の会見がはじまると「データは第2四半期の成長が穏やかなものであることを示唆」「ECBはABSの買い入れに関する準備を強化している」などと述べたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3350台まで、ユーロ円は136.60円台まで下落しましたが、その後特段新な進展を窺わせるような言葉がなかったことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.3390台まで、ユーロ円は136.90円台まで上昇しました。しかし、ドラギ総裁が「インフレ率が低い状態が続くことに疑いはない」「ユーロ圏の実質マイナス金利が米国よりも長く続くとみられる」などと述べたことから再びユーロ売りが優勢となって、ユーロドルは1.3330台まで、ユーロ円は136.50円台まで下落しました。この間ドル円は102.30円を中心とした狭いレンジ内の取引きが続きました。

その後、一時2.48%程度まで上昇していた米長期金利が2.41%程度まで低下したことから円買いが強まって、ドル円は102.00円付近まで下落し、ユーロ円は136.20円台まで下落し、ユーロドルは1.3360台まで反発しました。

東京時間にはいってからは、「オバマ米大統領、限定的なイラク空爆を承認」との報道で日経平均が大幅に下落していることから円買いが強まっています。

今日の海外時間には、独・6月貿易収支/経常収支、英・6月貿易収支、加・7月雇用統計の発表が予定されています。

今日、日銀金融政策決定会合が開催されましたが、金融政策の現状維持が決定されました。黒田総裁の会見も予定されていますが、大きな影響はなさそうです。米軍によるイラクへの限定的な空爆をオバマ大統領が承認したことで、不透明感が強まる中、欧米株価にも悪い影響が出ることが考えられ、そうなるとリスク回避の円買いが強まると予想できます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト