円高は続くのか?_2014/10/14

FXマーケット情報|2014/10/14

昨日は本邦が祝日ということもあり流動性の薄い中、先週末の米雇用統計の余波を受けて円買いが進む展開となりました。

欧州時間以降は欧州通貨が対ドルで売られ、特にこれまで強い推移を続けてきた英ポンドの下落が目立つ展開となりました。

ドル円は一時103円を割り込むところまで下落、ユーロ円は140円台、ポンド円は170円台を割り込み、168円台まで下落となりました。

米国株式市場は下落、米国債利回りは低下とリスク回避色の強い推移となっています。ここで弱い結果となると昨日から調整売りの続く英ポンドの上値を再び抑える可能性があります。

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【本日の注目材料】

昨日から続く円買い地合を跳ね返すことができるかに注目が集まります。
市場では弱かった雇用統計は大寒波による一過性のものという考えが依然として強いことや年初から溜まった円売りポジションがある程度整理された可能性が高いと考えらることなどから、米経済指標に左右されるものの一時的にでも反発に転じる可能性が高いと考えられます。
また、昨日発表されたサントリーの米ウイスキー会社の大手であるビーム社の買収、先日発表されたソフトバンクの米携帯会社の買収などのM&A関連のような実需のフローもボディーブローのように円安をサポートする材料になるでしょう。
そして、先ほど発表された本邦の国際収支では経常収支の赤字が市場予想よりも大きいことが確認されました。

これらの材料に加えドル円の推移をみると103円を割り込んだもののその後、反発し再び103円台を奪還している動きをみると、安いところでは買いがしっかり入ってきていることが確認され、底堅い推移となることが予想されます。

本日は欧州時間に英物価指数3兄弟(消費者物価、生産者物価、小売物価指数)の発表が予定されています。弱い結果となると昨日から売られているポンドの上値が更に重くなる可能性が高まります。

米国時間には米12月小売売上の発表が予定されています。比較的良好であったとされるクリスマス商戦、に対し、年末にかけての大寒波というマイナス材料もあり、結果は蓋を開けてみなければわからない状況となっています。雇用統計が弱かったことから、市場では少し不安が広がっているといったところでしょうか。
また、深夜にはFOMCの投票権をもった連銀総裁のコメント機会が予定されており、昨日も投票権の無いロックアート米アトランタ連銀総裁のコメントに相場が若干反応した場面も見られたことから一応注意が必要です。

最後に米国企業の決算シーズンがスタートしており、本日もJPモルガンなどの発表が予定されています。為替に直撃ということは想定しにくいですが、株価を通じて影響がでるかもしれません。

【クイックチャートチェック】
ユーロ円、ポンド円に黄色信号!?

堅調な推移を続けていたユーロ円、ポンド円に黄色信号が灯りました。
ユーロ円は下の日足チャートではヘッド&ショルダーに近い形でネックラインを短期的に割り込みました。このまましっかりと割り込むような推移となると12月上旬の安値138.40近辺(紫線)、10月にレジスタンスとして機能した135.50(赤線)などを意識した下落パターンを形成する可能性が高まります。
ポンド円はユーロ円よりは崩れていませんが、クリスマス前後の安値である169.80近辺をしっかりと割り込み、上値の重い推移となっています。現在アジア時間は反発していますが、伸び悩むようなときには注意が再度下を狙う動きが出る可能性もあるということには注意が必要です。

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OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト