日銀会合の前にまずはFOMC

【著者】

今週は26~27日のFOMC、28~29日の日銀政策決定会合と中央銀行のイベントが目白押しになっています。日銀の緩和期待が強く、FOMCは据え置き予想ということもあり世間的にはFOMCの注目度が低いと思われます。

しかし、個人的にはFOMCの特に声明文に注目したいと思います。
というのは今月据え置いた場合、9月か12月に利上げがあるかどうかが焦点になります。今年は8月に行われるカンザスシティ連銀主催のジャクソンホール会議が行われますが、昨年欠席のイエレンFRB議長は今年は出席するようで、ここでおそらく何らかの発言があるのではないかと予想しています。

9月に利上げするにせよ据え置きとなるにせよあまり時間がありませんから、このジャクソンホールでのイエレン発言が注目されます。
一方でその前フリとして、今回のFOMCで声明文に何らかの変更があるかどうかは重要なヒントになるのではないでしょうか。

もちろんFedとしては今後の経済状況=指標次第というスタンスは変えないでしょうが、現時点ではFOMCがどう考えているかを読み取るヒントになるでしょう。特に5月の雇用統計が非常に悪く、6月は急回復となりましたが、細かいところを見るとまだ不安材料もあります。

特にLMCI(労働市場情勢指数)は7月発表は-1.9と前月の-4.8から改善しましたが、今年2月以降マイナスが続いており、米国の雇用状況が昨年までの勢いが無いのは確かです。

このような雇用状況の中で、FOMCはどのように評価しているかを知る上でヒントとなるのが明日発表される声明文です。
ここで変更が無ければ9月か12月か判断は難しいと思います。
しかし、ややハト派的になれば9月据え置き12月の可能性となり、ドルにとっては弱材料になります。

ドル円(USD/JPY)が107円台を示現した後に104円付近まで下落している現状で、29日の日銀前にFOMCの声明文がハト派的になればドル円のさらなる下押し材料になるかも知れません。
その場合は105円付近が天井になり、102円台への下落もあるかもしれません。

YEN蔵|ADVANCE CEO

為替と株で世界に投資をわかりやすく YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。