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イベントを織込む動き

【著者】

前回も書いたが、26日のイエレンFRB議長の発言はバランスを考慮した発言だったと思われます。ハト派の代表格のイエレンFRB議長がインフレ動向の見通しを踏まえ、FF金利を引き上げる論拠が過去数ヶ月間で強まったと確信と述べたことで利上げに一歩近づいたマーケットは理解しました。

一方でタカ派の代表格のフィッシャーFRB議長は、イエレンFRB議長の述べたことは9月の利上げと複数回の利上げに関してありうると答えることに整合性があると答えました。ただ経済指標次第としましたが、昨日もフィッシャー氏は雇用は完全雇用に近づいている、生産性の伸びは問題だが、いずれ生産性は上昇して利上げの環境は整うと述べました。

9月の利上げを予想する関係者はまだ少ないのですが、2日の雇用統計次第では利上げ予想が増加する可能性があります。おそらく雇用統計が予想近辺の数字であれば、9月20~21日のFOMCに向けて利上げ観測は維持されて、ドルは堅調に推移するのではないかと思います。

また9月20~21日には日銀政策決定会合があり、こちらも総括的な政策の検証と追加緩和の有無が注目されます。21日の昼ごろ日銀の結果が出て、21日深夜にFOMCの結果が出るという忙しい日になりそうです。おまけに日本は19日、22日が休日のため、株式市場は21日の結果を織込めない可能性もあり、カレンダー的にも波乱が予想されます。

ドル高といっても特にドル円の動きが堅調で、利上げも沸くが広がる中で米国株が落ち着いているために、日本株も堅調に推移し、そのことがドル高というより円安の流れになっているように思えます。
ドル円の上昇もさることながら、売られてきたクロス円の反発がまだ続くのでないかと思われます。

雇用統計まで日本株高、円安の流れが継続とみています。

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。