クレジット(信用)て大事ですよね

前日はOPECの合意でリスクオンの流れとなったが、昨日はドイツ銀行の問題でリスクオフの流れとなり日替わりのテーマで相場が動いている。

FOMC、日銀のテーマを消化?して、マーケットが次のテーマを探している感じがする。ドイツ銀行株は一時7%超の下落となり、ダウは195ドルとなるなど株価は世界的に下落し、その流れはアジアから欧州市場にも伝播した。
一部の大手のヘッジファンドがドイツ銀行からポジションを引き上げ別の銀行にポジションを移したとの報道があり、これをきっかけにドイツ銀行株が急落した。

投資銀行の業務でPB(プライムブローカー)というものがあり、これはヘッジファンドを顧客にヘッジファンドのポジションを管理したり、空売りをするときに株を借りてきたりする業務で結構実入りが大きなビジネス。

これは信用力のある大手の銀行が、信用力の劣るヘッジファンドのために資金管理(投資家にとってはPBやカストディアン(信託銀行など)に資金が保全されていて、ヘッジファンドは資金運用の指示だけするという仕組みが資金の保全という意味で顧客の安心に繋がる。

ようするにファンドが破綻しても資金は保全(ま~残った資産を売って残った資金という意味だが)される仕組みで、このようなスキームがヘッジファンドでは一般的になっている。

ようするにファンドがドイツ銀行から逃げ出したということは、ドイツ銀行の使用力が落ちて、仮にドイツ銀が破綻したときの自分達のポジションを心配しだしたということになる。

PBの業務にしろ通常の企業に対する貸し出しにしろ、信用力の高い銀行がヘッジファンドや企業の信用力を評価する立場だった。

しかしこうなると、ヘッジファンドや企業のほうで銀行の信用力を評価する状況に変わってしまったということで、銀行にとっては踏んだり蹴ったりという状況になってしまっている。

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。