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9月米非製造業ISMは57

【著者】

9月米非製造業ISMは57.1となり前月の51.4から急上昇し、2015年10月以来の強い数字となった。数字を受けて米10年債利回りは前日の1.68%から1.718%に上昇しドルをサポートしドル円は103.60付近まで上昇した。

週初発表された米製造業ISMも強い数字で、非常にブレが大きくこの数字を100%信じていいのかどうか疑問があるが、マーケットは素直に反応した。

米債券利回りは9月以来の水準まで上昇してきている。ECBのティーパリング検討の報道で欧州の債券利回りも上昇している。ドイツ10年債利回りは-0.007%と0%付近に、イタリア10年国債も1.38%に上昇した。

12月のFOMCでの利上げ期待が高まったのだが、ダウが112ドル高となるなど米国株式市場も堅調で、これまで利上げ期待が高まると株安になったのとは異なる反応となった。
今後は利上げ期待が高まることで、米国株式市場が持ちこたえられるのかどうかがポイントとなろう。世界的な長期金利の上昇で株式市場の下落が加速してしまうと、ドル円もリスクオフの円高になる可能性があり、ここらへんが今後の注目ポイントになるのではないだろうか。

9月のADP民間雇用者数は15.4万人増加となり予想下回り、4月以来の低い数字となった。7日の米雇用統計が注目されるが、市場予想では非農業部門雇用者数が17.5万人増加となっている。8月に予想を下回った非農業部門雇用者数の15.1万人増加がどれだけ修正されるかも注目ポイントとなろう。ドル円は100円付近を何度も攻めたが、そのレベルでは日本の機関投資家や輸入勢の買いも出ていた。100円がサポートされたことで安心感が広がった。FOMC高官の発言やISM製造業の数字が強く、今回のISM非製造業の数字が強かったこともあり、今週に入り米債券利回りが上昇したこともドルのサポート材料となった。前回高値の104.30~40付近が抜けられるかどうかが短期的なポイントとなろう。
ここを抜けると、前回の高値107円を目指せるかどうかが次のレベルになる。

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。