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116円台は一旦天井か

【著者】

ドル円は116円台まで上昇してから一旦114円台に下落している。(執筆時)米10年債利回りは一時2.52%に上昇ドル売りの流れとなったが、欧州通貨などではむしろドルは弱く、クロス円の上昇となった。

ここまでのドル高は、米長期金利の上昇と連動していたが、米長期金利の上昇も一服してドルの上昇も止められた。

来週のFOMCでは0.25%の利上げは既に織込まれている。焦点になるのは来年の利上げが2回になるのか、3回になるのかだろう。個々らへんはドットプロットから読み取ることができる。またイエレンFRB議長の記者会見でも示唆があるかもしれない。今回はドットプロットと会見が注目材料になる。

FOMC前にドルが上昇・下場合は、2回だとかなり失望売り、3回でニュートラルとなる可能性が高い。一方で個々から先に調整された場合は2回でもそれほど押しは深くないかもしれないが、3回だと大きく反発する可能性が高い。

為替だけではなく、米国の利上げ回数は米国株、日本株への影響も無視できない。ここまでトランプラリーで米国株はダウ、SP500が市場最高値を更新。日経平均も19000円台を回復している。

米国の利上げが来年2回までなら株価への影響も限定的だが、3回以上が予想されるようならば、上昇している株価を冷やす恐れもある。その場合に株価が下落した場合は、リスクオフの円高の可能性もあり、こちらのほうもFOMCでのドットプロットの結果、イエレンFRB議長の記者会見後の動きに注意が必要だろう。

いずれにせよ明日のFOMCまでは、ここからは大きく動けない可能性が高く、ドル円は114~116円ほどのレンジで推移するのではないだろうか。また株価も日経平均は19000円台が維持できれば、19000円前半での動きになるのではないだろうか。

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。