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115円は重要なレベル?

【著者】

ドル円がはじめて115円を下抜けして円高になったのは、1993年3月のことだった。
1985年のプラザ合意で、ドル円は240円付近から2年で120円台に下落した。

しかし120円がサポートされた後に、1990年に160円付近まで上昇した。

そしてそこを高値に、ドル円は1995年4月に79円台を示現するまでドル安円高トレンドが続き、その過程で1993年3月に115円を下抜けした。

それ以来ドル円は、115円付近が分岐手になることが多い。正確に言うと115~120円から上にいるか、110~115円より下にいるかというイメージだ。

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(出所:investing.com)

ひとたび115を上か下に抜けると短くて2年ほど、長いと5年ぐらいそちらの方向のトレンドが続くことが多い。1970年代から変動相場製になって円高の歴史が長いので、5年という長期のトレンドは円高方向で2007年後半から2014年11月まで115円以下の円高がついた。ただ、この時も75.30円台で円高が止まり2012年12月から円安トレンドとなったので、115円を割った円高トレンドは5年ほどだった。

前回115円を宇和抜けしたのは2014年11月で、下抜けしたのが2016年2月となり、115円より上だったのは短い期間に終わった。
また、2015年6月に125.85の高値をつけた後に2016年2月に99円をつけたドル円は、2016年11月に115円を上抜けし、こちらも115円の法則が短期で終了することとなった。

今のところ115円はサポートされ116~118のレンジで推移しているドル円だが、115円の法則どおり115~120円、あるいはそれ以上の円安をしばらく続けるのか?

あるいは115円を下抜けして、再び100~115のレンジとなるのかが来年の相場のポイントになるのではないだろうか。

その意味では、短期的にはもしドル円が下落したときに、114~115がサポートできるのかどうかに注目している。

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。