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日米首脳会談に注目

【著者】

本日は東京の深夜から日米首脳会談が行われる。日米首脳会談では為替に関しても議論がある可能性が高く、米国サイドからのドル高円安に対するけん制発言を懸念してドル円は111円台まで下落した。しかし111.50付近には本邦投資家の買いも観測され、そのレベルはサポートされている。

昨日はトランプ大統領が、今後2~3週間以内に税および航空インフラ開発に関して目を見張るような発表を行うと発言した。この発言を受けて米10年債利回りが上昇してドルは上昇することとなった。

ここまでは悲観論によるショート勢、また日米首脳会談を前にして動けない投資家がそろり動いたのが今日のマーケットだったのではないだろうか。

ショートカバーでここまでが上がったが、ここからさらに上値を試せるかどうかは、今晩の日米会談にかかっていると思う。

ドル円に関しては、120円を超える楽観論はさすがに影を潜めたが、110~111円がサポートされ110~115のレンジであれば、株価に関してはそれほど大きな下落要因にはならないのではないだろうか。
今のところ、20日移動平均線の113.70~80がレジスタンスとなり、113円台中盤で膠着している。

ドル円日足チャート

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(2月10日20時時点)

今日何も無ければ113円台がサポートされ、来週は114円台を試しに行く展開になるだろう。何もなければというのは、米国サイドから円安に対して過度にけん制する発言などである。

下手をすると、日銀の量的緩和も円安を意図する政策というクレームをつけられる可能性もある。これはさすがにインフレを目指すものという反論は可能だが、実際利上げサイクルのドルと、10年債利回りをゼロ%付近にする日銀の政策では、日米金利差が拡大して円安になる傾向になっている。

さて何が出るか

YEN蔵|ADVANCE CEO

YEN蔵

シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 為替を中心に株式、債券、商品と幅広くマーケットをカバーして分かりやすい解説を行っている。